老後資金2000万円必要という報告書は本当か?

平原憲治

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テーマ:ライフプランニング

老後資金

老後資金2000万円必要という報告書は本当か?

「老後資金が総額で2000万円不足する」と試算を発表した金融庁の金融審議会報告書が色々なところで話題になっています。

・金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
・金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」 資料

答えは
「人それぞれで異なります」
で間違い無いでしょう。

1.年金だけを受け取る期間の差

そもそもいつから老後と呼ぶべきなのかも人によって違いますよね。
60歳以降働きたくない方もいらっしゃいます。
逆に70歳超えても働きたい方もいらっしゃいます。
いつリタイヤしたいのかという考え方は人それぞれ違うのです。

2.年金額の差

もらえる年金の受給額も人それぞれ異なります。
夫婦で国民年金の世帯。
夫婦で共働き厚生年金の世帯。
年金受給額は大きく変わります。

3.リタイア後のライフスタイルの差

現役引退後どんな生活を送りたいか?でも大きく変わります。
お金はかけず、慎ましく生活できれば良いという方。
老後はのんびり旅行などの趣味を楽しみつつ生活したいという方。
老後のライフスタイルで支出部分は大きく変わります。
平均的な老後の生活費は公表されていますが、あくまでも平均です。
持ち家なのか賃貸なのかだけでも生活費は大きく変わる所です。

4.資産の取り崩す速度の差

持っている資産を取り崩す速度もお金の考え方によって変わります。
運用で増やしつつ取り崩していく方。
銀行などに置いたままで取り崩していく方。
例えば、同じ100万円を取り崩すとしても、そのまま銀行から取り崩すのと他で運用しつつ取り崩すのとでは大きな差となります。
老後資金をリスクの高い運用商品に預けてしまった場合、逆にお金の寿命を短くする可能性もあるので要注意です。

5.年金を受け取る時期の差

年金を受け取る時期でも変わってくるでしょう。
これから年金を受け取る方。
20年30年40年後に年金を受け取る方。
後者の方が年金制度の設計上受け取れる(実質的な)総額は確実に減るでしょう。

続きを見てみる → 実際にみんなは老後資金をどう考えてるの?

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