自尊心を傷つけないって?
「この辺にドラッグストアはありませんか?」
とシニアなお姉さまに聞かれた。
「ここ真っ直ぐ行ったら、
右側のスーパーの先に、
〇〇〇〇〇がありますよ。
お探しのお店は、そこですかね?」
と言うと、
「左にあるドラッグストアと言うお店なんです。
猫背の本が病院に行ってもないので
人に聞いたら、
そのドラッグストアにあるというので
探しに来たのです。」
と言われた。
なので、
「どちらから来られました?」
と聞くと、
「あっちから歩いて来た。」
とドラッグストアの方向を指さされたので、
「ここから引き返すことになるので、
〇〇〇〇〇で間違いないと思いますよ。
猫背の本のことは私は分からないので、
お店の人に聞いてみて下さいね。」
と言うと、
「〇〇〇〇〇という名前ではなくて、
ドラッグストアという
薬局みたいなお店なんです。」
と・・・。
で、
「薬局の大きなお店の事をドラッグストアと、
この頃は言うようになって、
そのドラッグストアと呼ぶ薬局の名前が
〇〇〇〇〇って言うんですよ。」と言うと、
「そうなのですか。
ここに来るまでに左側に
〇〇〇〇〇ありました。
そこなんですね。」
と言って、
自分で自分の頭をコツンとして笑われて、
猫背が気になる話や
自分がソソッカシイ話をして下さった。
お姉さまのゆったりとしたペースにのまれて、
心穏やかな時間をご一緒させていただいた。
困った時に人に聞ける方だから
良かったけれど、
これが聞けない人だったら、
そのまま諦めて帰ってしまうんだろうなぁ
と思うと同時に、
お店を教えた方は、
ドラッグストア=〇〇〇〇〇と
結びつくのかもしれないけれど、
初めての方はそうもいかないので、
看板に出ている店名で
教えないと分からないですよね。
時代の流れなのか、
同じ物でも世代が違ったりすると
呼び方も変わってたりするので、
年を重ねると、
そんな小さなことでも、
何かしらの不便を感じるのかもしれません。
自分が普段、
当たりまえに使っている言葉も、
高齢の方には意味や、
その言葉が指しているものが
分からない事もあるかもしれないと、
相手に寄り添った
言葉や名称のチョイスも必要ですね。
親子でお喋りするときは、
親御さんが普段使っている
言葉やモノの呼び方で話すと、
スムーズな意思疎通が出来きますよ。
きっと。