先を見据えての備え

弘瀨美加

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テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納



3回目のご依頼のリピーターA様の
今回のご依頼は、リフォーム後の収納作業。
A様のご要望を考慮しながら、
図面などを見て収納プランを考えている時、
あることに気が付きました。
それは、石膏ボード壁の下地補強。
腰や膝が悪いけれど、今は、痛みを堪えて、
自分で動くことができるA様ご夫婦ですが、
この先、手すりが必要になるかもと考え、
その備えとして、今回のリフォームの際に
壁の下地補強をしておけば、
A様ご夫婦の使い勝手の良い位置に
手すりをしっかり取り付けられるし、
壁紙の貼り換え作業と一緒にしてもらえば、
費用も抑えられると考えたのです。

勿論、今回、壁の下地補強をしなくても、
後付けの補強板などを使えば取り付けは可能ですが、
手すりにかかる荷重は、
その人の体重の約3倍と言われているので、
柱、間柱を探して、
しっかりネジで止めする必要がありますが、
手すりをつけたい場所に間柱がなかったり、
木摺り(横桟)があり、柱・間柱が遠かったりと、
ネジ止めしたい位置に出来ない場合があるのです。
で、費用がかかった割りには、
ビジュアル的にも少々残念なことに・・・。

住宅設備も20~30年も経てば、
経年の劣化から不具合が出てきたということで、
これから先、年を重ねた時のことを考えて、
リフォームをする決意をされたとか。
ここ数年、A様のように
60代後半から70代くらいの方が、
お子様も独立されて、
これからご夫婦2人の住まいとして、
リフォームされるケースが多いように思います。
このリフォームの時こそ、
家の中に増えたモノの片づけのチャンスで、
モノの数を減らして、
綺麗になった部屋に収納する際に
自分達のライフスタイルにあったモノの定位置を
しっかり決めて収納すると綺麗な状態を保てます。
それプラス、先を見据えて備えとなることもしておけば、
これから年を重ねても安心ですよね。


シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

弘瀨美加プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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