中古住宅の値引き交渉のタイミングとは?成功するためのポイントを解説

相澤和久

相澤和久

テーマ:不動産


中古住宅は値引き交渉できる?

中古住宅を購入する際、多くの人が「値引き交渉できるの?」と疑問に思うでしょう。
実は、中古住宅の販売価格は売主が自由に設定しているため、交渉次第で値引きが可能なケースも多いのです。

ただし、売主の事情や市場の状況によって値引きに応じるかどうかは異なります。
特に、長期間売れ残っている物件は値引きの余地が大きいことが一般的です。


もし「予算オーバーだけど、値引きしてもらえたら購入したい」という物件があった場合、どのように交渉すればよいのでしょうか?

値引き交渉が成功しやすいタイミングとは?

値引き交渉を成功させるには、適切なタイミングを見極めることが重要です。

【NGなタイミング】

  • 問い合わせの段階で値引きを持ちかける
  • 内覧時や内覧直後に値引きを要求する


まだ買うかどうかも決めていない段階で「値引きできますか?」と聞いてしまうと、仲介会社や売主から敬遠される可能性が高いです。

また、内覧時に物件の欠点を指摘しながら値引きを要求するのも逆効果。売主にとっては長年住んだ思い入れのある家です。

気分を害してしまうと、値引きどころか売却自体を拒否されることもあります。

【ベストなタイミング】

  • 住宅ローンの事前審査承認後、契約直前に交渉

売主にとって最も魅力的な買主は、「すぐに契約できる人」です。住宅ローンの事前審査が通っていれば、売主や仲介会社も本気で交渉に応じる可能性が高くなります。

また、

「○○万円の値引きが可能なら、すぐに契約します」

と伝えることで、売主も「値引きを受け入れれば確実に売れる」と判断しやすくなります。

値引き交渉を成功させるためのポイント

【買主としての信用を示す】

  • 住宅ローンの事前審査を通過していることを伝える
  • 購入の意思が固いことを示す
  • 予算の上限や希望条件を明確に伝える

仲介会社は「この人は本当に買えるのか?」を重視します。特に、自営業者や会社経営者は住宅ローン審査が厳しいため、事前にしっかり準備しておくことが大切です。

【適切な値引き額を提案する】
極端な値引き要求は売主の反感を買うため、周辺相場を調べ、適正な値引き額を提示しましょう。

【売主の事情をリサーチする】

  • 物件が長期間売れ残っているか
  • 価格が何度か値下げされているか
  • 売主が早期売却を希望しているか

こうした情報を仲介会社から引き出し、交渉の材料にすることで成功率を高められます。

【売主の気分を害さない】
中古住宅の売主の多くは一般の個人です。
物件に思い入れがあるため、無神経な発言や高圧的な態度はNG。
売主の立場を理解し、誠意を持って交渉することが成功の鍵です。

まとめ

  1. 問い合わせ段階や内覧時の値引き交渉はNG
  2. 住宅ローンの事前審査承認後、契約直前に交渉するのがベスト
  3. 「値引きOKなら即契約」という強い意志を伝える
  4. 仲介会社を味方につけ、交渉を有利に進める
  5. 売主の気持ちを尊重し、誠意ある対応を心がける



最終的に価格を決めるのは売主ですが、適切な交渉タイミングと戦略をとることで、希望の価格で購入できる可能性が高まります。

値引き交渉を成功させるためにも、経験豊富な仲介会社と連携し、情報収集を怠らないようにしましょう!

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相澤和久
専門家

相澤和久(行政書士)

行政書士相澤和久事務所

不動産売買やファイナンシャルプランナーの豊富な知見を活用し、資産管理と遺言書作成などの相続対策から、遺言執行、不動産の売買までトータルにサポート。ライフサイクルに合わせた人生設計を後押しします

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