外壁塗装！この症状が出たら塗り替えのタイミング！

外壁塗装の塗り替えのタイミングはいつでしょうか？　塗り替え時期を見極めるポイントをお話しします。

外壁を塗り替えるタイミング①チョーキング現象

塗り替えリフォーム専門店アイビーリフォーム代表親方の小口哲司です。

外壁塗装の塗り替えが必要になるタイミングとして、一般の方にも分かりやすいのは、外壁塗装に現れる「チョーキング現象」です。

サイディングでもモルタルでも、外壁を触ったときに手のひらに白いチョークの粉のようなものがついたなら、それがチョーキング現象です。

なぜチョークの粉のようなものがつくかと言えば、外壁塗装の塗膜が劣化すると塗料に含まれる顔料（色成分）が粉になって表に出てくるからです。外壁にチョーキング現象が出てきたら「塗り直しの時期が来た」とお考えください。

外壁を塗り替えるタイミング②ひび割れ（クラック）

次に、ひび割れ（クラック）も目につきやすいサインです。とくに外壁の下地がモルタルの場合、注意が必要です。

モルタルはセメントと砂を水で練り合わせたものです。そのため丈夫なイメージがありますが、実は防水性は低いのです。そこで外壁塗装を施すことで防水性を持たせています。
下地がモルタルの外壁に現れるひび割れは、ヘアークラックと構造クラックに分けられます。

ヘアークラックというのは、文字通り、髪の毛のくらいのひび割れです。モルタルは乾燥によって水分の蒸発が起こると収縮する特性があり、そのため細かなひび割れが生じやすいのです。

ヘアークラックは外壁塗装の塗膜面にできるひび割れです。この段階では早急な処置が必要とは言えませんが、放置しておくと後々、やっかいな状態になることも考えられます。弾力がある下塗材をすり込みひび割れを塞ぐ、あるいは、ヘアークラックがある部分のみ塗り替えを行うなど適切な処置を施しておいたほうが良いでしょう。

問題なのは構造クラックです。これは地震や強風など建物にかかる負荷によって生じるものです。また、基礎の劣化、設計ミス、補強材の不足などが原因で生じる場合もあります。
ひび割れの幅が0.3mm以上、深さが5mm以上の時は構造クラックである可能性が高く、そこから雨水が浸入し、雨漏りの原因になることが考えられます。

構造クラックの補修に際してよくとられる方法は、ひび割れ部分をＶ字、またはＵ字状にカットし、その後、下地処理をしてからシーリング材（コーキング材）を注入する方法です。カットシーリング工法と呼ばれる工法です。

ただ、これで構造クラックの補修は済みますが、どうしても外壁に補修あとが残ります。補修箇所が小さい、あるいは、目立たない場所であればいいですが、補修箇所が大きかったり、目立つ場所にある場合、外壁全体の塗り替えをおすすめします。

気分も一新しますし、外壁の素材、状態に合わせた塗り替えを行うとその後、しばらくは外壁メンテナンスの必要がなくなります。

外壁を塗り替えるタイミング③カビの繁殖

もう一つ注意したいのが、カビです。カビは糸のような菌糸と丸い形をした胞子から成り立っています。湿気や温度、栄養となる成分などがそろえば簡単に繁殖します。

カビが問題なのは、菌糸が壁の内部にまで伸びることです。そのため外壁のカビを除去する際には、表面に見える胞子だけではなく、菌糸から除去しなければなりません。そうしなければ再び繁殖してしまうからです。

しかし、カビの菌糸は簡単な水洗い程度では除去できません。専門家による高圧洗浄が必要です。

高圧洗浄は外壁の塗り替えに必須の作業です。高圧洗浄によって、塗料を塗る下地をきれいにしておかなければ、外壁に塗料が密着せず、施工不良になってしまうからです。

そのため外壁の塗り替え時には足場を組み、徹底的に洗浄を行います。ただ足場の設置には費用がかかりますから、カビの洗浄と同時に壁の塗り替えを検討されると良いでしょう。洗浄で足場を組み、塗り替えでまた足場を組むことを考えれば費用が安くすみます。

外壁のカビが目立つようであれば一度、専門家に調査を依頼し、塗り替えも合わせた見積りを提出してもらうことをおすすめします。

症状にあった対策できる業者に依頼する

外壁の塗り替え時期を見定めるポイントとして、チョーキング現象、ひび割れ（クラック）、カビをあげましたが、いずれにしても大切なことは、外壁の症状に合った対策を講じることです。

たとえば、ひび割れ（クラック）の補修に際しては、雨漏りを防ぐため塗料自体に防水機能が付加されている防水塗料を用いる、カビ対策としては防カビ剤を塗料に混ぜるといった対策が考えられます。

専門家に見積りを依頼する際、この点を確認し、具体的な対策を提案できる業者を選択するようにしましょう。