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小口哲司

住宅・建築のプロが認める厚木の塗装リフォーム職人

小口哲司(おぐちてつじ) / 住宅塗装職人

株式会社アイビーリフォーム

コラム

これで安心!汚れが目立ちにくい外壁塗料選び

2018年7月13日

テーマ:知って安心!失敗しない外壁・屋根塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

外壁塗料は進化を続け、さまざまな機能を持つようになっています。汚れにくい外壁塗料もその一つです。

外壁の汚れについて

塗り替えリフォーム専門店アイビーリフォーム代表親方の小口哲司です。
私たちの目には見えなくとも外気の中にはたくさんのものが漂っています。

花粉症の方には辛いスギやヒノキの花粉もその一つです。そのほか砂埃や土埃、車の排気ガスに含まれる物質などさまざまなものが外気中に漂い、それらが付着し、外壁の汚れになっていきます。
雨が降ると汚れを洗い流してくれますが、均一に洗い流すわけではありませんから、時間の経過と共に汚れが目立つ部分ができてしまいます。

また、カビやコケ、そして、藻も外壁の汚れとして目立つものです。
いずれも日当たりが悪いジメジメした場所、外壁の凹凸、目地など、水分がたまりやすい箇所に生じます。放置しておくと下地の劣化にもつながるため、早めの対応が必要です。

外壁の汚れが目立ちやすい箇所に窓のサッシ周りがあります。
この汚れは、塗料やサッシ周りのシーリング材に含まれている可塑剤(かそざい)(材料を柔らかくするための成分)の油分が溶け出したものです。ブリード現象と呼ばれるものですが、可塑剤は油以上にベタベタしているため、放置しておくと簡単な水洗いでは落ちない、頑固な汚れになってしまいます。

また、排気口や換気扇の吹き出し口も汚れが目立つ場所です。
油分を含んだ空気が排出されますから、これも放置しておくと、汚れを落とすのがたいへんになります。

汚れが目立たない外壁の色

外壁の色を決める際、汚れが目立たない色を選択するのも一つの方法です。
たとえば白は清潔感があり、人気がある色ですが、その反面、汚れが目立ちやすく、頻繁にメンテナンスする必要があります。黒もスタイリッシュな印象があるため人気がありますが、白と同じように、汚れが目立ちやすい色です。

また、濃い原色系も家が鮮やかな印象になり、その点で魅力があります。多くの方が外壁の色を検討する際、一度は心ひかれる色でしょう。ただ、原色系の赤、緑、紫、黄色は、年数が経つと色あせしやすいというデメリットがあります。(色あせしにくい色は白、黒、青です)。

現在、外壁の色には茶系、グレー系が多く選ばれています。
その理由として、次のことがあげられます。

外壁の汚れの原因は、先にお話したように、可塑剤(かそざい)による汚れを除けば、砂埃や土埃、車の排気ガス、カビやコケなどです。そして、これらが原因の汚れは、いずれも薄茶、あるいは、灰色といった中間色になります。カビやコケも外壁に生じた場合、見た目は緑がかった薄茶になります。

つまり、茶系、グレー系の色は、外壁についた汚れをうまくカバーする色ということになるわけです。この点で、外壁の色に茶系、グレー系が選ばれるのは、とても合理的と言うことができます。

汚れがつきにくい塗料

しかし、外壁塗料は、たとえば熱を遮る機能「遮熱機能」を持った塗料が開発されるなど、技術革新が進んでいます。汚れがつきにくい「低汚染塗料」もその一つです。

外壁の色を選択する際は、汚れが目立たない色を選ぶということに加え、この低汚染塗料を検討してみてはいかがでしょう。
低汚染塗料が持つ大きな特長は、①汚れがつきにくい、②汚れを洗い流す(セルフクリーニング)の2つです。

まず、なぜ、①汚れがつきにくいかを見てみましょう。
低汚染塗料の塗膜表面には特殊なコーティング技術が施されています。塗膜の密度を高くすることで、汚れが付着しにくくなっています。また、汚れが塗膜に付着しても、汚れと塗膜の間に空間ができるようにしてあります。

次に、②汚れを洗い流すという点ですが、低汚染塗料は親水性を持っています。
親水性とは、塗膜と雨水がなじみやすいと考えると分かりやすいでしょう。そのため、雨が降ると、塗膜と雨水がなじみ、付着した汚れを洗い流してくれるわけです。これを低汚染塗料のセルフクリーニング機能と言います。

また、低汚染塗料の多くは、防カビ・防藻効果が配合されており、カビや藻の発生を防ぎ、外壁をきれいな状態に保ちます。

さらに、低汚染塗料が持つメリットには、雨すじができにくいという点があります。
雨が降り、雨水が外壁を伝い流れる際、外壁の汚れと雨水が絡み合ってできるのが雨すじです。雨すじが繰り返されると濃い筋となって外壁に残り、簡単な清掃では取り除きにくい汚れになります。
低汚染塗料は、特殊なコーティング技術によって、雨すじができる要因を最小限に抑え、外壁の美観を保ってくれるのです。

低汚染塗料はカラーバリエーションも豊富です。たとえば汚れが目立ちやすい白や黒でも、汚れそのものがつきにくく、外壁の色の選択肢が広がるというメリットも持っています。
また、各メーカーが出している低汚染塗料は塗料としての耐久性も高く、この点でも十分検討に値する塗料です。

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小口哲司

住宅・建築のプロが認める厚木の塗装リフォーム職人

小口哲司(株式会社アイビーリフォーム)

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