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小口哲司

住宅・建築のプロが認める厚木の塗装リフォーム職人

小口哲司(おぐちてつじ) / 住宅塗装職人

株式会社アイビーリフォーム

コラム

外壁塗装の色あせや変色は塗り替えのタイミング

2018年7月11日

テーマ:知って安心!失敗しない外壁・屋根塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装

今回は、外壁塗装の状態をどのように見るか、塗り替えのタイミングなどについてお話ししたいとおもいます。

塗膜表面の劣化推移

塗り替えリフォーム専門店アイビーリフォーム代表親方の小口哲司です。
ご自宅の外壁は毎日目にするわけですから、見慣れたものになっているとおもいます。そして、外壁の変化についても「おや、あそこが汚れている」など、さまざまな面で気づかれることも多いとおもいます。

ただ、外壁の塗り替えのタイミングを掴もうとするのであれば、ポイントをおさえて、外壁を見る必要があります。なにか難しい見方があるというわけではありません。誰でも簡単にできますが、ポイントをおさえて見ることが肝心ということです。

まず、外壁の色艶はどうでしょう。
新築の家はどこもかしこも真新しく、外壁も陽があたるとツヤツヤとしています。外壁の一番良い状態です。その後、このツヤが少し落ちてきますが、この段階で塗り替えの必要はありません。色艶がある状態は、塗膜面の防止機能が十分働いていると判断できます。

次に、外壁がくすんだ印象を受ける段階はどうでしょう。
この場合、外壁の一部を濡れた雑巾などで拭いてみて下さい。それできれいになるようであれば、埃や車の排気ガスなどによるものと言えます。この段階であれば家庭用洗浄機などで洗えばきれいになりますし、防水機能についてもまだ安心できる状態です。

塗り替えを考え始めるべきタイミング

さて、問題は次の段階です。
くすみ、と言うより、明らかに色褪せしている、変色していると感じられた場合、外壁を手で触ってみて下さい。手のひらに白いチョークの粉のようなものがついたら、塗膜表面の経年劣化が考えられます。これを「チョーキング現象」と言います。

手のひらについた白いチョークの粉のようなものは、陽射しによる熱や紫外線、また、雨風などによって塗装表面の樹脂が劣化し、そのため塗料に含まれた「顔料(色成分)」が露出したものです。外壁塗装の塗り替えを促すサインです。

チョーキングを放置するとどうなる?

チョーキング現象が塗り替えを促すサインになる理由は、外壁塗装の塗膜には家を守る上で大切な防水機能があるからです。当然、塗膜の劣化は防水機能の衰えを示します。そして、防水機能の衰えは、建物への雨水の浸入を許し、建物本体を傷めることにつながってしまうのです。

ただ、チョーキング現象にも各段階があります。手のひらにうっすらと粉がつく程度はまだいいですが、手のひらが真っ白になるようであれば要注意です。

また、防水に関しては、塗装のひび割れや剥がれも大きく関係します。ひび割れや剥がれによって雨水の浸入が始まり、外壁下地がダメージを受けてしまうからです。

気をつけたいのは、ひび割れや剥がれによるダメージは、その度合い・進行速度もチョーキング現象によるものよりずっと深く、早いということです。
ひび割れや剥がれは外壁塗装の劣化が始まっているサインではなく、明らかに劣化していることを示すものなのです。

塗装のひび割れや剥がれを放置しておくと、下地部分の損傷が進み、塗り替えだけではなく、下地補修から始めなければならない可能性が高くなります。そうなると作業も大掛りになり、費用も高額になります。

チョーキング現象が見つかった段階で、一度、専門家に現状調査をしてもらうことをおすすめします。

もう一つの注意点は、シーリング材の劣化

ところで、家の防水面で注意したいのが、外壁にある「目地」と呼ばれる部分、そこに充填されているシーリング材の状態です。(シーリング材は「コーキング材」と言うこともあります)。

戸建て住宅の外壁には、サイディングボードやALC(軽量発砲コンクリート)パネルなどが用いられています。いずれも非常に硬く強い外壁材ですが、熱によって膨張・収縮を繰り返します。そのため外壁材を隙間なく並べると、膨張した際には外壁材同士が衝突し破損する怖れがあり、収縮した場合には隙間ができてしまいます。

そこで外壁材を貼りつける際にはあらかじめ一定の隙間を作って貼りつけて行きます。その隙間を埋めるのがシーリング材です。シーリング材はゴム性で、膨張による外壁材同士の衝突を緩和し、その一方、収縮によって隙間ができるのを防ぐ重要な役目を担っています。しかし、シーリング材にも経年劣化があるのです。

たとえば「痩せ」と言われるものもその一つです。太陽の光による熱や紫外線が原因でコーキング材の組織が破壊されると、当初の厚みが失われ「痩せ」た状態になるのです。
この状態を放置しておくと、シーリング材と外壁材の間に隙間が生じたり、シーリング材にひび割れができたりして、そこが雨水の浸入口になってしまいます。

痩せ、ひび割れなどシーリング材の劣化が進み建物に影響が出るようであれば、外壁の劣化もかなり進んでいるはずです。外壁の塗り替えとシーリングの打ち替えを同時に行うことをおすすめします。

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小口哲司

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小口哲司(株式会社アイビーリフォーム)

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