曲がるペロブスカイト太陽電池:日本の再エネ拡大を支える次世代技術
え、CO₂と水から“油”ができる?
「水と二酸化炭素から燃料がつくれる」──そう聞くと、驚く方が多いと思います。
この燃料はドリーム燃料と呼ばれ、株式会社アイティー技研が開発を進めています。
ドリーム燃料は、特別な高温や高圧をかけなくても、普通の温度と圧力の条件(常温常圧)で合成できるのが大きな特徴です。
さらに燃やしても、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)をほとんど出さないため、とてもクリーンな燃料として注目されています。
株式会社アイティー技研
ドリーム燃料の正体:CO₂を資源に変える合成燃料
常温常圧で合成/既存エンジン燃料に転換可能
ドリーム燃料とは、水と二酸化炭素を使ってつくられる合成燃料です。
特別な高温・高圧装置を必要とせず、常温常圧で合成できるのが大きな特徴です。
この燃料は、軽油や重油に近い性質を持つため、今使われているエンジンや発電機にそのまま使える可能性があります。
さらに、燃やしたときに環境を汚す硫黄酸化物(SOx)を出さず、窒素酸化物(NOx)もごくわずかしか発生しません。
つまり、今まで「地球温暖化の原因」とされてきたCO₂を逆に“燃料の材料”として利用できる。
これが「ドリーム燃料」と呼ばれるゆえんです。
この技術を牽引する日本人──京都大学名誉教授・今中 忠行 氏
開発を主導しているのは、今中 忠行氏(京都大学名誉教授/工学博士)です。
今中氏は株式会社アイティー技研の代表取締役社長でもあり、同社の公式サイトには炭化水素合成に関する特許(特許第6440742号 など)や研究論文が公開されています。
つまり、この「ドリーム燃料」は、単なるアイデアではなく、特許や学術研究によって裏付けられた“日本発の大きな発明”なのです。
この事実は、多くの人に「日本からこんなすごい技術が出てきたんだ」と安心感と誇りを与えてくれるはずです。
石油はあと何年で“尽きる”のか?数字で冷静に確認
「そもそも石油って、あと何年持つの?」という疑問に最新の指標で答えます。
世界の可採年数(R/P)は、約50年(2023年末時点)との推計が示されています(OGJデータを基にしたエネルギー経済研究所の解説)。ここでの“50年”は今の生産ペースが続いた場合に、既知の可採埋蔵量が持つ年数”という意味です。新規発見・技術革新・価格変動でこの数字は伸び縮みします。「明日なくなる」でも「無限」でもない、現実的な尺度です。
太陽光×ドリーム燃料:屋根から“発電”と“燃料”の二刀流へ
余剰電力を「燃料化」する発想
私(屋根工事と太陽光の専門家)の目線で見ると、ドリーム燃料の一番の魅力は「昼間に余った太陽光の電気を、燃料として貯めておけること」にあります。
たとえばこんな流れです。
昼間:屋根の太陽光パネルが発電。家で使って余った分を燃料生成装置に回す。
変換:水とCO₂から液体燃料をつくる。液体だから長期間でも保存できる。
活用:災害時の発電機、ボイラー、車両や機械の燃料としてすぐ使える。
電気は「その場でしか使えないイメージ」が強いですが、燃料に変えると“電気を貯めて持ち運べる”ようになるんです。
屋根は「雨から家を守る」だけでなく、暮らしを支えるエネルギーの倉庫に進化する可能性を秘めています。
災害に強く、安心につながる
燃料はタンクに入れて持ち運べるので、停電や災害のときにも役立ちます。
もし地域全体で「屋根の太陽光+燃料化装置」を組み合わせれば、マイクログリッド(小さな電力網)+燃料備蓄として、防災インフラにもなります。自治体や企業にとっても大きな強みになるでしょう。
ドリーム燃料のこれからの課題
ドリーム燃料はとても可能性の大きな技術ですが、実用化に向けていくつかの課題があります。
・コストと量の問題
どのくらいの費用で、どのくらいの量を安定して作れるかは、まだ検証が必要です。
・既存の機械との相性
軽油や重油の代わりに安全に使えるかどうか、エンジンや発電機のメーカー側で確認が必要です。
・本当にCO₂削減になるのか
製造に使う電気や材料も含めて、全体でどれだけCO₂を減らせるかを調べる必要があります。
・法律や安全の問題
燃料を作ったり保管したりするには、日本の法律に沿ったルールを守らなければなりません。
こうした点は、これからの実証実験や試算で一つひとつ確かめていく必要があります。
ただ、これらをクリアできれば、私たちの暮らしに大きく役立つエネルギー源になる可能性は十分にあります。
将来の暮らしはどう変わるのか?
もしドリーム燃料が普及すれば、私たちの生活は今よりずっと安心で便利になります。
たとえば――
・屋根の太陽光パネルで発電した余った電気を使って燃料をつくる。
・その燃料をタンクに貯めておけば、夜や災害時でも電気や熱を確保できる。
・停電が起きても、自宅でつくった燃料を使って照明や冷蔵庫を動かせる。
つまり「屋根から電気も燃料も生み出す暮らし」が実現するのです。
家庭単位だけでなく、地域全体で取り組めば、防災やエネルギー自立にも大きな力になります。
太陽光発電のコラム
よくある質問
Q1. 家庭でも導入できる?
まずは太陽光+蓄電池で電力自立度を高め、その先の燃料化は装置規模・コスト・法規との見合いで段階導入が現実的です。
Q2. 環境メリットは本当に大きい?
SOxほぼゼロ、NOxも最小化(空気由来分のみ)という特性が示されています。CO₂削減は電力原単位・装置効率で変わるため、個別LCAでの確認が要点です。
Q3. 石油はもうすぐ枯渇?
世界の可採年数は約50年の水準。ただしR/Pは条件付きの目安で、探鉱・価格・技術で更新されます。“減る方向”は確かだから、省エネ+代替燃料の準備が賢いという結論は揺らぎません。
まとめ:屋根から電気も燃料も生み出す未来へ
これまでの常識では、「屋根は雨を防ぐもの」「エネルギーは買うもの」でした。
しかし、太陽光発電とドリーム燃料の技術によって、屋根は“暮らしを守るだけでなく、エネルギーを生み出す場所”へと変わりつつあります。
ドリーム燃料は、水とCO₂を使い、常温常圧で合成できるクリーンな燃料です。燃やしても硫黄酸化物や窒素酸化物をほとんど出さないため、環境にも優しく、将来は軽油や重油に代わる存在になるかもしれません。
一方で、世界の石油は今のペースで消費すればあと約50年と言われています。
「石油があるから大丈夫」と考えていた時代は終わりに近づいており、次のエネルギーをどう確保するかが私たち全員の課題になっています。
ここで大事なのは、ドリーム燃料が「夢物語」ではなく、日本人研究者の手によって実際に技術化されているという事実です。
今はまだ普及段階ですが、太陽光や蓄電池と組み合わせれば、余った電気を燃料として保存し、停電や災害にも強い家づくり・地域づくりにつながります。
つまり、屋根はこれから「雨から家を守る」だけではなく、電気も燃料も生み出すエネルギー拠点として進化していくのです。
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私、瀧澤 豊(Yutaka Takisawa)、岩手県遠野市の自然豊かな環境で育ち、現在は盛岡市にて瀧澤屋根工業を率いています。盛岡市の瓦屋での7年間の研鑽を経て、2012年に当社を立ち上げました。私の屋根への深い愛情は、盛岡市内であらゆる屋根材に精通することに表れています。
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