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今回は、フランス産の瓦屋根についてお話ししたいと思います。
私たちは岩手県盛岡市でフランス産の瓦屋根を施工できる屋根工事業者です。
実際に施工経験のある私がフランス産の瓦屋根についてまとめてみました。
- フランス産瓦の魅力3選
- フランス産瓦のデメリット
- フランスの瓦メーカーEDILIANS社の紹介
- フランス産瓦の工事代目安
- メンテナンスとメンテナンス費用
- フランス産瓦の施工事例
フランス産の瓦屋根の魅力3選
1つ目の魅力は、なんと言ってもその美しさです。フランス瓦独特の風合いと色合いがあり、見る者を魅了します。フランスの瓦屋根がある街並みは、世界的に有名な美しい景観の一つです。独特な形状や色合いを持つ瓦が、建物全体に統一感を与え、どこか懐かしさと温かみを感じさせます。瓦の表面は、微細な凹凸や質感があり、太陽光の当たり具合によって表情が変わります。また、フランス瓦は、自然の風化によって年月を重ねるごとに、味わい深い風合いを増していくのも魅力の一つです。また、歴史的な建物や教会、城などにも多く見られ、古き良き時代の趣が漂います。さらに、瓦屋根が重なり合う様子は、美しいだけでなく、雨音や風の音を響かせ、聞こえる音がとても心地よいとも言われています。フランスの瓦屋根がある街並みは、観光客だけでなく、地元の人々にとっても愛され続けています。
2つ目の魅力は、耐久性です。フランス産の瓦屋根は、その耐久性にも定評があります。瓦自体が強固であるため、風雨や積雪にも強く、多くの場合100年以上もの長期間にわたって使用され続けています。また、瓦は自然素材であり、紫外線や変化する気温にも耐えることができます。さらに、瓦屋根は通気性が良いため、湿気や結露の発生を防ぐことができ、屋根裏の空気の流れも促進されます。このように、フランス産の瓦屋根は、長期間にわたって美しさを保ちながら、優れた耐久性を発揮する素晴らしい屋根材料と言えます。
3つ目の魅力は、断熱性能です。フランス産の瓦屋根は、その通気性の良さから断熱性能に優れています。瓦屋根の下には、瓦と屋根下地の間に空気が通り抜ける空間があるため、外気と屋根下地との間に温度差が生じることがありません。このため、夏場には瓦屋根下の空気が自然に換気され、冬場には熱を保持することができます。さらに、瓦自体が熱を吸収・放出する性質があるため、瓦屋根は屋根上部の温度を一定に保ちます。このような断熱性能の良さから、フランス産の瓦屋根は、環境にも優しい屋根材料として、近年注目を集めています。夏は涼しくて、冬は暖かいということになります。
フランス産の瓦屋根のデメリット
一方、デメリットについてもお伝えします。
1つ目のデメリットは、フランス産の瓦屋根は重量があり重いということです。重量があるために構造的な強度が必要というデメリットがあります。瓦屋根は、瓦の重さに耐えられるように強固な構造が必要とされます。そのため、建物の構造に合わせて補強工事を必要とする場合があります。このような補強工事によってコストが上がる場合がありますが、安全に屋根を支えるためには必要不可欠なものです。施工前には、建物の構造や条件に合わせた計画を立て、適切な補強工事を行うことが大切です。そのため、瓦屋根を取り扱う専門業者の選択も重要です。
2つ目のデメリットは、製品の供給に関する問題があります。フランス産の瓦屋根は、美しい見た目や高い耐久性から世界的に人気があります。しかし、日本では入手が困難であるため、製品の供給に関する問題が生じることがあります。主な原因は、輸入コストや輸入ルートの限定性にあります。そのため、国内の建築事業者がフランス産の瓦を使用する場合は、予め輸入ルートや手配について調査を行う必要があります。また、輸入によって価格が高騰する場合もあるため、予算に余裕のあるプロジェクトでの使用が一般的です。しかし、フランス産の瓦は高品質であるため、多くの人々がそれを使用することを希望しています。今後は、より効率的な輸入ルートの確立や国内での生産の拡大が期待されます。
3つ目のデメリットは、コストがかかるということです。フランス産はコストがかかる主な理由は輸送コストと輸入手続きにあります。フランスから日本までの長距離輸送には輸送費用が必要であり、その分商品価格が上昇します。また、輸入には税関手続きや関税、輸入手数料、運搬費用などが必要であり、これらの費用も商品価格に含まれます。フランス産の瓦屋根は高額な価格帯に位置する建材となっています。
しかし、これらのデメリットを差し引いても、フランス産の瓦屋根には魅力がたくさんあります。美しさ、耐久性、断熱性能など、多くのメリットがあることから、お客様からも高い評価をいただいています。
岩手県盛岡市で屋根工事業を行っている私たちは、フランス産の瓦屋根工事もお受けしております。私たちは、高い技術力と経験を持ち、お客様のご要望に応じて、最適な工法と材料を選定し、確実な施工を行っています。また、施工後のアフターケアにも力を入れており、お客様の安心を第一に考えています。
フランス産の瓦屋根は、美しさや耐久性、断熱性能など、多くのメリットがある一方で、価格や重量、製品の供給に関する問題などのデメリットもあることをお伝えしました。しかし、その美しさや耐久性、断熱性能により、多くのお客様から高い評価をいただいています。
瓦屋根の工事において、確かな技術と高品質な素材を使用し、お客様のニーズに合わせた最適なプランを提供しています。自社の施工実績と信頼性の高いサービスで、お客様の満足度を最優先に考えています。ぜひ、美しく耐久性に優れた屋根を手に入れましょう。
岩手県盛岡市にお住まいの方で、フランス産の瓦屋根工事をご検討の方は、ぜひ私たちにご相談ください。私たちは、お客様のご要望に合わせた施工を行い、美しい瓦屋根をお届けいたします。
フランスの瓦メーカーを紹介します
フランスの瓦を製造しているメーカーはEDILIANSさんです。
フランスEDILIANS社のホームページ
会社名EDILIANS (エディリアンス)データ
代表取締役社長Pascal Casanova
住所 (本社)65 Chemin du Moulin Carron BP 40021F 69571 DARDILLY cedex FRANCE
電話番号+33 (0)4 72 52 02 72
FAX+33 (0)4 72 17 08 54
資本金161,227,700ユーロ ≒ 22.5億円
売上 (2018年)400,000,000 EUR ≒ 420億円
従業員数 (2018年)約1,400名
日本のEDILIANSさんホームページ
日本のエディリアンス社のホームページ
瓦の製品保証は安心の30年保証です。
フランス産の瓦屋根の価格の目安
EDILIANS社のS型瓦オメガ10を新設した場合
屋根面積100㎡として130万円から160万円となります。
・防水紙
・瓦桟木+縦残キズリ
・s型瓦オメガ10本体工事
・軒面戸工事
・ケラバ瓦工事
・棟瓦工事
既存屋根解体費、雪止め、足場代、破風板金、雨どいは含まれておりませんので参考とお考えください。
古い瓦屋根を剥がして処分して、足場を付けて、フランス瓦を新設した場合
屋根面積100㎡として210万円から240万円くらいが目安となります。
瓦の納期は1か月程度かかります。
フランス瓦のメンテナンスはどのくらいかかるのか
フランス産の瓦屋根は、その高い耐久性と美しい外観から人気の高い建材です。しかし、一度葺き替えを終えた後も、メンテナンスは必要です。
まず、棟瓦にし使用しているモルタルのメンテナンスです。
瓦本体は30年以上かるくもちますが、モルタルはそういきません。
棟瓦に使用しているモルタルは地震や老朽化によりクラックが発生しています。
くずれたり雨漏りする可能性がありますので40年以上経過したらから50年間に補強または交換が必要となります。
10mの棟瓦のモルタルの補強工事で15万円から20万円程度かかります。
また、軒瓦・ケラバ瓦・棟瓦を留めるのに使用しているパッキン付きのビスが劣化してきます。
軒瓦には1本・ケラバ瓦には2本・棟瓦には1本ずつ打ってあります。
パッキン付きビスのパッキンはゴムのよう樹脂で作られており、時間が経つと硬化してしまい、割れて防水効果がなくなることがあります。パッキン付きの釘で留められていることもあります。
軒瓦・ケラバ瓦・棟瓦のパッキン付きビスの交換で5万円から10万円程度かかります。
モルタルのメンテナンスとパッキン付きビスの交換で
だいたい30万円程度でとなります。
足場は含まれておりませんので目安としてお考えください。
メンテナンスとして、定期的な点検も重要です。例えば、強風や地震などの自然災害が発生した場合には、桟瓦がずれたり割れたりすることがあります。桟瓦は1枚割れてもそこだけ交換できます。定期的な点検で、早期に問題を発見し、修理を行うことで、建物全体の安全性や耐久性を保つことができます。
以上のようなメンテナンスを適切に行うことで、フランス瓦の美しさと耐久性を長く保つことができます。