フランス産の瓦屋根の魅力と工事代金の目安
今回はトタン屋根からの雨漏り修理をご紹介します。
矢巾町で店舗を営むお客様で、屋根は400㎡くらいありそうな大きなトタン瓦の屋根でした。
古い建物だから予算をそんなにかけたくないとのご依頼でしたので
私たちは雨漏りしている部分だけを張り替える
部分修理を提案させて頂きました。
トタン瓦から横葺きに張り替えると高さが違い、取り合い部分の納まりがむずかしい工事内容です。
是非参考にしてしてみてください。
トタン瓦の雨漏りしている部分を把握する
昔の和風瓦の形をしたトタン瓦です。定尺タイプで1200mm幅くらいで葺かれています。
ぼこぼこに凹んだトタン瓦
隙間が特に大きく空いているところを手で持ち上げると雨水が吹き込んだ跡が分かります。
こんなに隙間があったら雨が吹き込んでしまっていますので、雨漏りして当然ですね。
またトタン瓦と止めている釘も、ただ正面から鉄の丸釘で止めてるだけで
屋根全体から雨漏りしていそうな状況でした。
しかし屋根全体を張り替えたら300万円はしそうなくらい大きな屋根でしたので
お客様からは最低限の範囲で修理して欲しいとのご依頼でした。
トタン瓦の部分張り替え
まずは雨漏りしている部分を剥がします。
トタン瓦を剥がすと雨水が入った跡がたくさんありました。
もはやトタン瓦のすべてから雨漏りしているようでした。
特に雨漏りがひどいところは天窓のあたりでした。
野地板が腐ってボロボロで歩くと、穴があいてしまうくらい腐食していました。
野地板は木毛板で杉板ではありませんでしたので、ボロボロになりやすかったのかと思います。こんな状況は私たちが歩くことができないくらい危ない状況でしたので
構造用合板12mmを重ね張りして、木下地を直しました。
天窓は解体して撤去して欲しいとのご依頼でしたので天窓も取りました。
これで歩くことができますので安心して作業ができます。
次に、下葺き材の改質アスファルトルーフィングを張って防水します。
私たちが標準採用している改質アスファルトルーフィングです。
アスファルトルーフィング940よりアスファルトが柔らかく、釘穴のシール性が優れています。
アスファルトルーフィング940は冬場に折り目をつけるとパキパキ割れたり、裂けやすく、そしてアスファルトが固くなりやすいので、防水効果があまり長持ちしません。
次に既存のトタン瓦との境目に捨て水切りを差し込み防水します。
これで横葺きを葺く準備が整いましたので、いつもの通り横葺きを葺いていきます。
トタン瓦との境目は横葺きを立ち上げていきます
防水テープを貼りながら役物の板金をかぶせてます。
最後に棟板金を取り付けて作業完了です。
施工後の写真全景です。
今回の修理では横が6m縦が8m程度を張り替えました。
見た目が変わりますが、予算をかけずに直す場合はこの方法が一番お安く仕上がります。
もちろん、屋根全面と交換したほうが良いのですが、建物の築年数や将来の考え方によって
予算のかけかたは人それぞれだと思いますので、相談した上で工事内容を提案させて頂きます。
屋根取り合い部分が難しい特殊な工事ですが、私たちは難しい修理も可能です。
修理代金の目安
今回の修理代金の目安は70万円から90万円程度です。
・既存屋根解体
・天窓解体処分
・合板の重ね張り
・下葺き
・横葺き新設48㎡
・既存取り合いと棟板金
・仮設足場
・廃材処分
あくまで参考でお考えください。屋根形状や屋根材によって値段は変わります。
トタン瓦や、本当の陶器瓦、コンクリート瓦とくにモニエル瓦など瓦屋根の修理も得意としております。
板金屋根主流の岩手県ですが、私たちは瓦屋根・板金屋根も施工可能です。
板金屋根はいじれるけど、瓦屋根はいじったことがない、そんな屋根屋さんが大半です。
私たちは住宅系の屋根は全て施工できるという強みがあります。
瀧澤屋根工業の雨漏り修理の施工事例
相談とお見積りは無料ですので、是非お問い合わせください。
宜しくお願いします!
タキサワ屋根工業の代表タキサワでした。