駐車場は砂利かコンクリートか。迷っている人へ

階段の角をコツコツとたたくと、ポコポコと軽い音がする。
これ、モルタルが「浮いている」サインです。
モルタルというのは、セメントと砂と水をまぜたものです。玄関や階段の表面に、うすくぬって仕上げることが多いです。年数がたつと、このモルタルが下のコンクリートからはがれて、すき間ができることがあります。これを「浮き」と言います。
今日は、前にやった階段の補修をもとに、どうやって直すのかを順番に書きます。
浮いているかどうかの見分け方
まず、自分でできるチェックです。
- 手でたたいて、ポコポコと軽い音がする
- ヒビが入っている
- 角が欠けている
- ふむと、少しカタカタする感じがある
ちゃんとくっついているところは、たたくと「コンコン」とつまった音がします。音のちがいは、たたきくらべると意外と分かります。
浮いたままにしておくと、すき間に水が入ります。岩手の冬は、その水がこおってふくらむので、浮きがどんどん広がっていきます。最後は、ある日ボロッとはがれ落ちる。階段だと、足をひっかけてあぶないです。
直し方の流れ
前にやった階段の補修は、こんな流れでした。
1. 浮いているところをさがす
2. 浮いたモルタルをぜんぶはつる
3. 下のコンクリートをきれいにする
4. 新しいモルタルをぬる
5. 乾くのを待つ
1. 浮いているところをさがす
階段を1段ずつ、たたいて回ります。音が軽いところに印をつけていきます。見た目はきれいでも、たたくと浮いていることがよくあります。
2. 浮いたモルタルをぜんぶはつる
「はつる」というのは、けずったり、くだいたりして取りのぞくことです。
ここが一番大事なところです。
浮いたところの上から、新しいモルタルをぬって直すやり方もあります。でも、それだと下に浮きが残ったままです。しばらくすると、またはがれてきます。
なので、うちでは浮いているモルタルを全部はつって、取ってしまいます。手間はかかりますが、やり直すならここからやらないと意味がないと思っています。
3. 下のコンクリートをきれいにする
はつったあとは、ほこりやかけらが残っています。これをきれいに取りのぞきます。よごれが残っていると、新しいモルタルがしっかりくっつきません。
4. 新しいモルタルをぬる
きれいになった面に、新しいモルタルをぬっていきます。階段は角が多いので、角をまっすぐ、きれいに出すのに気をつかいます。それと、雨の日にすべらないかも考えて仕上げます。
5. 乾くのを待つ
ぬったあとは、しばらく乾かします。その間は、階段を使えません。気温によって乾き方が変わるので、天気を見ながら進めます。
自分で直すのは、ありかなしか
「ホームセンターでモルタルを買ってきて、自分でぬればいいんじゃない?」と聞かれることがあります。
小さな欠けを、とりあえずふさぐくらいなら、自分でやる人もいると思います。でも、浮いているところの上からぬっただけだと、さっき書いたように、下の浮きは残ったままです。見た目は一度きれいになっても、冬をこすとまたはがれてくる、ということが多いです。
それに、階段は毎日ふむ場所です。ぬったところに段差ができたり、表面がつるつるになったりすると、かえってあぶなくなります。とくに雪や氷の季節は、ちょっとした段差でも足をとられます。
正直に言うと、はつる作業は音も出るし、ほこりも出るし、けっこう力仕事です。道具もいります。自分でやって手に負えなくなってから相談、という人もいるので、迷ったら先に見せてもらったほうが、結果的にラクだと思います。
日数と料金
前にやった階段は、浮いたモルタルを全部はつってやり直して、だいたい3日くらいでした。料金は、そのときで10〜15万円くらいです。
ただ、階段の大きさや、浮いている広さで変わります。あくまで1つの例として見てください。
工事の間は階段が使えないので、ほかの出入り口を使ってもらうことになります。玄関の階段だと、それが一番こまるところかもしれません。なので、日程は前もってよく相談して決めます。
浮きが少ないうちに直せば、はつる広さもへります。そのぶん、早く終わることも多いです。逆に、何年もそのままにして、ボロボロになってからだと、下のコンクリートまでいたんでいることもあります。
ポコポコという音が気になったら、早めに見せてください。写真だけでも大丈夫です。
大翔興業 刈田文也


