歯医者に行く時間も暇もない!
親知らずを抜くと問題を引き起こすことはよくあります。手術後の痛みやその他の副作用の程度は人それぞれです。
当院における抜歯基準についてはこちらを参照してください。
親知らずの実際の抜歯様子についてはこちらをご覧ください
親知らずの手術後の副作用
親知らずの抜歯後に起こる副作用は、その抜歯が複雑であったかどうかによって異なります。平均的な回復期間は 約7 日間です。
すべての抜歯に共通する副作用が親知らずの抜歯にも適応されます。親知らずの抜歯の副作用には次のようなものがあります。
- 出血・・・枕を薄い赤血色で汚してしまう程度の出血は必ずあります。きれいなガーゼで噛むなどして圧迫することで抑えることができます。赤黒い様子の血液や明らかに尋常でない出血、気道の閉塞感を感じた場合ただちに119番通報するか、病院救急外来を受診してください。
- ドライソケット(歯を抜いた部分の痛みや炎症)と口臭・・・傷口が閉鎖せず、骨面が露出したり痛みや腫れが長く続きます。その際は、抗菌薬の内服および患部への塗布を行います。ドライソケットは発症から1カ月ほどで治癒します。
- 痛み・・・3~7日間続きます。一般的には、2,3日目が痛みの極致とされていますが人によりさまざまです。7日間を超えて痛みが増悪する場合は、ドライソケットまたは感染を引き起こしている可能性があります。
- 腫れ・・・一般的には痛みと連動します。酷くなり、痛みが引けるに従い腫れもおさまります。ただし、患部をアイシング(冷やすこと)しすぎると腫れが引きにくくなる場合があります。アイシングは24時間程度が望ましいとされています。
- 知覚過敏症・・・親知らずの隣の歯が突然しみるようになることがあります。傷口が治っても、知覚過敏症がおさまらないときレーザー照射療法や知覚過敏緩和薬を塗布したりします。ただし、知覚過敏症は季節によっても症状がまちまちなので完全には歯の知覚を喪失させることはできません。
親知らずの抜歯には、他に以下のような特有の合併症が起こります。
合併症
打撲痕
頬、顔、時には首の上部に軽い一時的なあざができることがあります。最初期には、赤く、その後黄色味を帯びていきながら頬から順に首へとあざが移動し消失します。
顎のこわばり
3 ~ 4 日間は口を開けると痛みや不快感を感じる可能性があります。この間は柔らかい食事を摂る方が良いでしょう。
顎関節に痛みやこわばりを感じることもあります。これは通常数日で消えますが、最長 4 週間続くこともあります。
お寿司の軍艦巻きを頬張れる程度まで至ると回復したとみなします。
嚥下困難
親知らずを抜いた後、数日間は飲み込みが不快に感じるかもしれません。柔らかい食事を摂れば、飲み込みが楽になるかもしれません。
抜歯後感染
親知らずの手術を受けた人の約 100 人に 1 人が感染症にかかっています。多くの人は抜歯後 7 日目に至っても腫れや痛みがひかないなどの症状があって気づくことになります。ただし、以下の場合は重度の抜歯後感染の可能性があります。早めに当院までご連絡ください。
- 痛みや腫れが悪化している
- 口の中に嫌な味がする
- 傷口から血とは違う分泌物が出る
- 気分が悪い(発熱している)
ただし、上記の場合であっても抜歯後感染と見分けが難しいドライソケットと呼ばれる副作用の場合があります。ドライソケットは、手術後 3 ~5 日で発生します。ドライソケットの治療であれば患部を丁寧に洗浄し、抗菌薬の塗布で治療できます。
回復時間
親知らずの抜歯は、通常、当日については仕事を休みます。治療の翌日から通常の活動に戻ることができます。
人によっては、痛みや不快感が増す可能性があります。回復の程度は人によって異なりますが、親知らずの抜歯からの通常の業務に戻るまでの平均は 2 ~ 4 日です。