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ロンドンで語学留学していたとき、たまたま知り合った方でUCA芸術大の大学院生がおりました。芸術とは縁遠いと思っていた私ですが、何度か交流させていただき彼の大学院修了展覧会に誘われ作品を見に行ったことがあります。UCA芸術大学について詳しくはありませんが、いくつか専攻があるようでその中で写真を学んでいた人でした。
写真といえば、私は常日頃撮影している口腔内写真はもちろん、プライベートでもスマートフォンで沢山写真を撮っていますので「写真について大学院で研究したり学んだりするのはどういう世界なんだろう」と興味が湧いたわけです。彼の大学はロンドン郊外のロチェスターという街にあり、まだ語学勉強を始めたばかりでロンドンから一歩も出たことがない私にとって、いい小旅行だった記憶があります。電車とバスを乗り継いで大学につきますとすでに学校全体が卒業展覧会会場として、学生らの作品が所狭しと展示されていました。専攻学科に何があるのかわかりませんが、中には作品が外にあるものや部屋全体が作品のように彩られているものもありました。その後、彼の作品を見させていただきとても感動したのを覚えています。
帰国後しばらくして、日本臨床歯科学会に参加したおりにとある高名な先生が「歯科はアートとサイエンスだ」というお話をしておられ芸術が自分たちにとって縁遠いものではないのだということを知りました。振り返りますと、例えば診療台の上にモノを出しっぱなしにするなですとか、写真はピントをきちんと合わせて色調がわかるように光量を調整しなさいですとかも歯科医療よりもむしろ芸術的な感性にも通じる話です。あまりに基本的なことを例に挙げたので的が外れているかもしれませんが、ようは「きれいにするとはどういうことか」という話ではないでしょうか。
「あーきれいだな」と思う感性を醸成することも毎日の仕事に役立つのだと思います。今はなかなか美術館などに足を運ぶ機会もぐっと減ってしまいましたがそういった場所にたまには行くように今後はしていきたいです。