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「少子化問題を解決して子育てしやすく、子どもに優しい社会にしよう」
この考え方に面と向かって異を唱えるものはいないでしょう。2歳の息子と身重の妻をもつ私としては政府の少子化対策に人一倍の関心を持っています。ところで、少子化の原因の1つに社会構造として国と国民が敵対しあっている構図が生まれているというものがあります。
どういうことかというと、例えば地方ではエリアによっては高齢化率が高い地域が多いので、子どもに関わる話をしても票に結びつかず、政治家が活動できない(もしくは、しづらい)というのです。また、どの会社も労働力の集約=生産という図式なために子育てのために労働時間を短縮するとおよそ80%の会社で売上が顕著に低下するということから労働時間はなかなか削減できないのだそう。ただし、政府自身は決してそのような事態を許してはおらず、高齢者が多い地域であっても子育て支援はしてくれと言っているし、労働時間を減らしても売上や給与は減らすなよと言っています。政府の子育て支援の枠組みの文書ではこうも言っています。
「子育てを社会を構成する地域の課題として捉え、自分で考え自分で行動する当事者意識」が大切で、’他人事’ではいけないよねというのです。
先週から息子は高熱を出し、妻も私もあえなく感染して咳、鼻水に苦しみながら看病をしました。しかも、この記事を書いているときは子どもは発熱してから約10日以上たっています。今もなお、本人は元気ですが、熱は下がりません。かかりつけ医からは「時間が解決するのでゆっくり腰を据えて回復を待ちましょう」と言われています。当然ですが、息子は保育園には登園できません。病児保育は私達の地域では「下痢と38度以上の発熱」は受け入れが難しく、加えて定数が2人程度しかありません。子育てを社会全体で当事者意識をもっていきましょうの概念におそらく地域の見守り活動が筆頭であって、病児期の看病までは含まれていないでしょう。
結局、看病している妻が倒れ、自身の病状管理で手一杯となり、続いて私も病魔に倒れてしまい気力だけで数日の看病を行いました。今、少子化対策に熱い視線が送られていますが、最前線である当事者たちである私なども数年ではなく、数日単位で必要な支援、必要な時間、資金がコロコロ変化していきます。仕事に戻れば、残された仕事が山のように待っていて振り返る余裕もないまま、息子と一緒に私たちも年をとり当事者であったのに当事者意識が消えていくのでしょう。こういったブログを書こうという気持ちも今たまたま苦しんだのであって、すぐ日常のタスクに追われてしまえば優先順位が下がるのは仕方ありません。社会構造は末端の部署や民間の小規模事業所では「子ども」を前提に構築していません。当事者であった親や子も数日単位で状況が変化し、一定の必要サービスを列挙できぬまま年を取りそして忘れていきます。これが少子化対策をやりづらくしているのかもしれません。