親知らずの手術からの回復
ゴールデンウイークは概ね5日前後の休暇となる人がほとんどだそうです。大型連休と言えば、残すところ年末年始しかないという人もいるでしょう。連休はレジャーに出かけたり、海外旅行を企画する人も多いと思います。さて、歯科医院では、連休前の傾向として通院希望が集中し、予約がとりづらくなることがあります。
以前私は200万都市のど真ん中に立地し、地下鉄やJR、私鉄が乗り入れるハブ駅前のクリニックに勤務していたことがあります。たまたま駅に寄った人や仕事で通りかかったというタイミングで受診される患者さんが多いのですが、連休前はとくにそういった方が増えます。そのうち、よく目にしたのが「旅行に行くので歯を治してほしい」とか「痛みがあるので、痛みをとってほしい」という患者さんです。日頃はかかりつけの歯科医院で治療を受けていると言うのですが、診るとすぐには治療が終わらなそうなケースがほとんどです。普段はだましだまし生活していたが、大型連休で遠出をしたり、海外に行くので不安なのでしょう。内科の慢性疾患などに対して処方される内服薬をもらうイメージで歯科医院を受診されているようです。しかし残念ながら、多くの場合で、歯科治療は塗り薬や飲み薬といった治療方法がとられることはありません。数回にわたって通院してもらうことになるのが一般的なので、そういった連休直前の1回の来院で解決できることが少ないのです。ただし、だからといって無駄というわけではなくあらためて歯科医院で現状の説明を受けてもらい、連休明けからの治療に向けて1歩を踏み出したと考えていただくと良いでしょう。とはいえ、現実には休み中の不安を解消したい気持ちが完全には解決されないので、せっかく一念発起して予約したのに納得いかないというのもわからなくはありません。
例えば当院ですと、初回は必ず検査から行います。ホームページにもその旨記載していますし、お電話いただけたらそのようにお伝えしています。予約を取る前から、何をするのか?何ができるのか?をきちんと伝えられたら患者さんも目的に合致しない受診とはならないはずです。なかには、休みに入る前にホワイトニングをしたいですとか、親知らずを抜きたいですとか受けたい処置が明確に決まっている方もおられます。患者さんによってはその日の1回で終わるだろうと見積もっている場合もありますので、当院ではどういった流れで治療が行われるのかをだいたいですがお示しています。
そうは言っても、前述のとおり歯科治療は1回で完了することがほとんどありません。気持ちよくお休みを満喫するためにも平素から計画をたてて歯科受診していただいた方がいいでしょう。ちなみに、よくあるご質問に「ホワイトニングしてますか?」というお問い合わせがありますが当院では薬剤を用いるホワイトニングは行っておりませんのでご承知おきください。