貯蓄型保険の比較方法と返戻率を上げる保険契約のコツ
近年、金融商材として大いに見直されてきた貯蓄型保険は、どうして銀行預金より有利なのでしょうか。
カギは、銀行預金と貯蓄型保険それぞれのお金がたまる仕組みの違いにあります。端的に言えば、現状での資産運用の第一候補は明らかに貯蓄型保険なのです。なぜそう言えるのか、最初に銀行預金の仕組みについて見ていきましょう。
いつでも引き出せる銀行預金が貯蓄に不向きなのは当たり前
あなたの預けたお金が普通預金であるなら、そのお金は銀行側からすれば一時的な運用資金(預金)に過ぎず、還元できる利益に相当する利息(利率)がそれなりなのは当然のことです。たとえそれが定期預金であっても1年や5年といったスパンでは普通預金と大同小異で、かといって長期にわたる定期預金はインフレや為替変動また時の政府の経済政策等により実質目減りしてしまう危険さえはらんでいます。
俗に言う元利が利子により膨らんで「雪ダルマ式」に資金が増えていくはずが、雪が積もっていない(経済環境が理想的でない)なら、なんら功を奏さないのです。
随時引き出すことなく毎月積み立てる保険と「貯蓄」の両立
それに対し保険であれば、今日加入して明日解約などということは普通なく、次の見直しまで少なくとも数年はかかり、しかも定額預金のように毎月保険掛金を支払うのではありませんか?
それゆえにも「貯蓄」をも兼ねた貯蓄型保険は、利便性はもちろん税金対策にも有効で、しかも長期運用で資産全体が目減りするという心配がほとんどありません。
そしてなにより嬉しいのが都度のお祝い金また満期金です。保険事業の差益の還元分が銀行のそれを上回るのは当然であるだけでなく、万が一の保障としての保険と合わせて本当の意味での「貯蓄」……まさかの時の蓄えとしての機能をも十二分に発揮します。
保険と貯蓄の良きパートナーシップ-銀行預金との違いは歴然
タンス預金よりはましといった程度の銀行の金利が続いている昨今、どうすれば自分と家族の将来を担保できるのかと考えた時、適切な保険と共に適切な貯蓄は欠かせません。
将来何かが実際に生じた時に手術費や入院費等の余分の支払を済ませ(保険)、同時に働けない間の他の支払を済ませる(貯蓄)必要があるのです。
とはいえパン屋さんで買うパンが十人十色なのと同様、その人その家族にぴったり合った貯蓄型保険というのもまたさまざまです。
銀行から預金を引き上げてしまう前に、まずは最新の貯蓄型保険商材の内容とそれぞれのメリット・デメリットをよく知る専門家に前もってよく相談することをおすすめします。