山﨑一元プロのご紹介
際立つアイデア力で、ヒット商品をデザインする(1/3)
言葉とイメージで考える「ウルトラシー流デザイン思考」と3D技術で、革新性を追求
「SNSが主流の今、ヒット商品を生み出すには、パッと見て印象に残る識別性の高さが要となります」と話すのは、プロダクトデザインを手掛ける「ULTRA Si(ウルトラシー)」代表の山﨑一元さん。金沢市を拠点とし、生活用品から家電、産業機械まで幅広い分野で実績を持ちます。
「人の目を引くためには、今までになかった発想が必要です。形状や機能性などの課題をデザイン思考で解決しながら、いかに革新的な切り口でオリジナリティーを出せるか。これが成否を分けます」
持ち前の好奇心から、臆することなくイタリアに渡り実務も積んできました。「別世界で良い経験をさせてもらい、価値観の幅が広がりました」
そんな山﨑さんの強みは、アイデア力。“人がやらないこと”や“少しはみ出したこと”に挑むチャレンジ精神を発揮し、他にないコンセプトを見いだし、製品として流通するまでを描きます。
「“イメージ”で考えることがデザイナーの専売特許ですが、出た案を分類・検証する際に用いる“言葉”への感覚も重要で、それが商品コンセプトの源泉になります」。課題の本質を捉えた提案は、ものづくりの現場から「目からウロコ」と評されるとか。
また、アイデアを視覚化する3DCADにも精通。キャリアの出発点である、自動車部品メーカー・デンソーのデザイン室では、3DCAD活用推進グループのリーダーも経験しました。
「デザインのアイデア出しから製造までデータを一貫活用できる点がメリットで、金型制作用データや製品カタログなどにも転用可能。また、実物に近いビジュアルを共有できるので、実用に則したブラッシュアップを図れます」
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