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伊藤宏樹

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伊藤宏樹(いとうひろき) / 薬剤師

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コラム

逆流性食道炎は漢方で体質改善!

2013年9月7日 公開 / 2023年9月5日更新

テーマ:漢方相談

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 東洋医学

いつもコラムをご覧くださりありがとうございます。
石川県白山市の「漢方専門 福の樹薬局」 薬剤師の伊藤です。

ここ数年、テレビで医薬品メーカーがCMを流していることもあり「逆流性食道炎」で通院する患者さんが増えているようです。 また、これまで胃炎と診察されていた方が改めて「逆流性食道炎」と診断されるケースもあるようです。

逆流性食道炎の原因


逆流性食道炎の原因には・・・
1.胃液の逆流を防ぐ機能の低下
本来食道と胃のつなぎ目の部分は噴門と呼ばれる括約筋があるのですが、ここの締まりが悪いと消化の際に逆流してしまいます

2.食道や胃の蠕動運動の低下
胃の働きが弱まり食物が長時間とどまるようになると起こりやすくなります。

3.腹圧の上昇
肥満やお腹を締め付けることがあると、胃が圧迫され胃液が逆流しやすくなる。

4.胃液の分泌増加
胃液の分泌が多くなると、逆流が起こったときに食道粘膜が傷つけられやすくなります。

5.食物摂取量の増加
食べ過ぎたり、脂肪の多い食事をとると胃の働きが悪くなり、空気がでれば「げっぷ」、胃液がでれば「逆流」になります。

があります。しかし逆流の関所になっているのは胃の入り口のようです。
いずれにしても、「1」の胃の入り口部分の噴門がしっかり閉じれば逆流は防げるんですね・・・

西洋医学の治療法

西洋医学では、胃酸の分泌を抑えると粘膜を保護するお薬を服用するのが一般的です。上記の「4」にあたる治療ですね。
これにより胃酸が抑えられれば逆流性食道炎の不快な症状はかなり軽減できると思います。しかし、一番の問題点は食道と胃の間にある筋肉「噴門」が緩んでいたことでした。そこの締まりが解決しない限りお薬を飲み続けないといけません・・・

東洋医学では

胃の噴門部は自律神経が無意識でも調節している部分です。
つまり、逆流性食道炎はさまざまな原因により胃の噴門部の自律神経が正常に機能せず緩みっぱなしになっていることが問題なんですね。
そこで、東洋医学(漢方薬)がウデの見せ所です。自律神経のバランスを整えて、緩める締めるがメリハリついて、胃腸の蠕動運動がリズミカルに行われれば逆流性食道炎は完治する訳ですから・・・



最近内科の方でしばしば使用されることが多くなったといわれる「六君子湯(りっくんしとう)」です。
基本的には粘膜に炎症がなく、どちらかといえば粘膜の委縮が見られる場合におススメの漢方です。
炎症があったり、その他の病気を併発している場合はそれぞれに応じた漢方薬があります。

 病院にかかっているけど西洋薬しか出されていない方、症状が落ち着いていてもひたすら通院して薬をもらいに行っているだけの方、薬が切れると症状がぶり返す方は漢方薬の併用をお勧めします。
 自分に合った漢方薬をお求めの方はお気軽にご相談下さい(相談の際はご予約にご協力いただけるとうれしいです)

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