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伊藤宏樹

東西融合医学で「健康招福」をサポートする漢方のプロ

伊藤宏樹(いとうひろき) / 薬剤師

漢方専門 福の樹薬局

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コラム

掌蹠膿疱症の漢方薬

2013年4月18日 公開 / 2023年9月5日更新

テーマ:漢方相談

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 漢方薬 効果

いつもコラムをご覧くださりありがとうございます。
白山市みずほにある「漢方専門 福の樹薬局」薬剤師の伊藤です。

今回は皮膚の病気です。
 皮膚の難病のひとつに掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)というものがあります。この病気は、手のひらや足の裏の土踏まず辺りに、化膿した発疹が現れるものです。

 この病気にははっきりとした原因が解明されていません。しかし、いろいろな説がありますので、少し紹介いたします。
・金属アレルギー説
・活性酸素説
・腸内細菌の悪玉菌増加説
・免疫異常説
などがあります。

 症状の進行には次のような順序をたどる事が多いようです。
①皮膚に炎症性の赤味が帯び、粟粒の大きさの膿疱が母指球、小指球及び足の土踏まずから始まることが多い
②はじめ片側、まもなく対称的に現れてくる
③膿疱は数日で乾燥して黄褐色のかさぶたになる
④次々にこの膿疱が現れてくる
⑤爪の中にも膿疱を生じて爪が変形してくる
⑥胸骨、鎖骨部分に腫れや痛みを生じるようになる

また、掌蹠膿疱症は生活習慣の改善において症状が和らぐこともあるようです。
・便秘の改善
・禁煙を行う
・ストレスや疲れをためない
・感染症の予防を心がける
などです。

 漢方では、掌蹠膿疱症の現れている状態を体質から見直し、正常に解毒できる働きをを促して自己免疫力の正常化や血中の活性酸素を改善をしていくことで自然治癒力を高め症状を根本から改善させていくことができるんですよ。

 代表的な漢方をひとつ紹介します。

 慢性の湿疹、じんましん、にきび、ものもらい、化膿しやすいという方にもよく使われている十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)です。


この他にも、症状や体質によりいろいろな処方がありますのでお気軽にご相談下さいね。
ホームページはこちら

 現代医学の治療では「掌蹠膿疱症」はなかなか治りにくいために、皮膚科特定疾患という難病のひとつとされています。しかしだからといってあきらめるのではなく、時間はかかりますが漢方薬での体質改善で治せる病気でもあるってことを是非知っておいてください。

この記事を書いたプロ

伊藤宏樹

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伊藤宏樹(漢方専門 福の樹薬局)

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