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栗山勇次プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

塗替え工事における高圧洗浄の大切さ

栗山勇次

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テーマ:外壁塗装の話し

外壁塗装 高圧洗浄

 工事が始まって足場が掛かった翌日。高圧洗浄(水洗い)です。
最近 当社でもそうですがサイディングの建物でシーリング(目地やサッシ周りに施工しているゴム状の部分)の
劣化が著しい場合は 内部への洗浄水の侵入を避ける為にシーリング工事を施工後高圧洗浄をする場合があります。
いずれにせよ高圧洗浄は塗替え工事の一番最初の作業になります。ほとんどの業者はエンジンのついた洗浄機を持ち込んでお客様の家の水道を借りて洗浄作業をします。
この高圧洗浄は 塗装の耐久性の部分でかなり大きなウエイトを占めています。何が大切かと言うと洗浄の程度です。
どこまで洗ったかによって1年後、3年後、5年後の状態が変わってきます。業者が機会を持ってきてガーガー音出しながら家を洗ってくれた。
皆さん そう言われます。ここで問題になってくるのが洗浄をしたか水掛けをしたかです。
特に屋根に多い事ですが私達が他業者の施工した不具合個所の補修であったり 塗替え工事の現調時に塗装の剥がれた
部分を確認すると半分近くは洗浄不足です。剥がれた塗膜の下から土や苔等が出て来ることがあります。明らかに手抜き工事で施工ミスです
どんなに高い塗料を使っても きちんと洗っていない汚れた下地に塗装しては剥がれてしまいます。
もっと言えば 一度このような状態で塗装をしてしまうと 次の塗装の時に前回の塗装の全面剥離にもなりかねません。
こうなると剥離代が塗装代より高くなってしまいます。
私の友達で塗装の下地は料理の出汁と同じと言う人がいますが確かにそうかもしれません。出汁が悪い料理は不味いだけです。
でも洗浄不足というのは汚れたお皿に料理を乗せたのと一緒で出汁が不味いのとは訳が違うのです。修正出来ないのです。
確かに職人が洗いましたと言えばそう思ってしまいがちですが特に屋根の様に見えない部分はご自分の目で工程間の確認をお勧めします。

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栗山勇次
専門家

栗山勇次(塗装職人)

株式会社ワークアート

素人に分かりにくい塗装の仕組みや見積もりの仕方を、月2回の勉強会で説明。職人教育にも力を入れ、明るく何でも相談できる職人を育成。下処理から塗りまで、プライドをかけた仕事で、建物の保護と美観を守ります。

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