華麗なるウィーンの音色3&ランチパーティ 2025/02/11
ロスチャイルド家の邸Waddesdon Manorワデスドン・マナーは、オックスフォードから小一時間ほどのところにある。ちいさな町の中にマナーの看板が一枚だけあり、数十メートル先には門が・・・・けれど何もなく、ほんとうにここに入ってよいのかと思うようなところへ車を乗り入れる。心の中では「無断進入をとがめられたときの言い訳」を必死で英語で練習していたが、そのあまりのうつくしい景色に、言葉はあっというまに消えてしまった。
ゴルフコースのような広大なグリーン。なにもない。車用の一車線ぎりぎりの舗装だけが、車が通ってもよいことを示している。しばらく緑の丘をぐるぐると進むと、突然丘の上にそびえる城が姿をあらわした。不思議なことに、町のどまん中にありながら、丘の上のこの城がなぜ町からまったく見えないのか、庭が広大だからという理由だけではないような気がする。
あいにく当時はイースターホリデーのまっただ中。城内は四月一日からのオープンで見られなかったが、城の外観、広大な庭、重厚なテーマの像や噴水やらトピアリーを配した雰囲気は、まさにアニメ「キャンディ・キャンディ」の舞台そのものだった。トイレもひたすらキレイで、さすがマナーハウスのプライドはすみずみにまで行き届いているなあと感心。
入場料は大人六ポンド(当時で千円程度)で、城内見学がつくと十一ポンド(二千円)になり、まあそれなりの価格だが、広大なグリーンと花、木立、そのあたり一帯にただよう澄んだ空気(日本的にいうなら森林浴とかオゾン浴とか)の代価としては見合うだろう。
広大な庭を散歩した効果なのか、ランチはほんとうにおいしかった。とくにクリーム・ティーは絶品! 屋外テーブルでくつろぎながら食べられて、大満足だった。
(英会話スクール&サロン THE QUEEN'S Manor 里見郁子)
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