モノは壊れても当然 イギリス ─暮らしてわかるおもしろ話─ オックスフォード編

里見郁子

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イギリスはやたらオンボロが多い。オンボロはとうぜんのこととして壊れやすい。なにも古いお屋敷やアンティークのことではない。ふつうに暮らしている家や日常使う車、はては駅のエスカレーターにしても、やたら壊れるし、直すのに手間と時間とお金がかかり、人手不足の整備士やらプラマーやらの関係で、修理まで何日も待つのもまた、イギリスの常識だったりする。




冬のはじめにヒーターが壊れて、プラマーが直しに来てくれるまでの2週間をヒーターなしで過ごした人もいたし、道路のあちこちで車が動かなくて、レスキューを呼んで見てもらっている光景もひんぱんに見られる。




公共の場のエスカレーターなんかはもっとひどいもので、いったいいつ壊れたのか、いつ直してもらうつもりなのか(ほんとうに直す気があるのか!)疑いたくなるほど、ゴミが積もった状態で「ご迷惑をおかけして申し訳ありません云々」という看板がこぎたなくくくりつけられているだけだ。



「故障していても掃除くらいはすればいいだろうに!」と日本人ならたいていの人が文句のひとつもつけたくなるだろうが、こちらではそういう不便は「よくあるよ」のひとことで片付けられてしまう。



モノは生活を便利にする道具であって、道具である以上は消耗するし、壊れたりもする、というのがイギリスの論理だ。もしかしたら日本人は国民的完ぺき主義者なのかもしれない。



お役立ち英語

plumber ・・・・プラマー。「配管工」の意味。

実際には家の電気配線やヒーターなどのかんたんな修理など、家のメンテナンスのたいていをやってしまう職人をさすことが多い。ヒーターの修理をなぜ配管工にたのむのか、不思議な気がするのはわたしが日本人だからだろうか?


(英会話スクール&サロン THE QUEEN'S Manor 里見郁子)

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里見郁子(旅行業務取扱管理者)

英会話スクール&サロン「ザ・クイーンズ・マナー」

ネイティブ講師による教室でのレッスンだけでなく、生徒自身が英語を使って、夢や世界を広げ、それを実現するための環境の提供し、経験豊かな日本人スタッフによるサポートを実現する英会話スクール。

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