長期優良住宅を建築中です。
おはようございます。
サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。
ときどき、広告などで「耐震等級3相当の家」「ZEH相当の断熱等級の家」
などの表現がされているのをみたことがありませんか。
御打ち合わせなどでご来場いていただいた方からよく出る質問でもあります。
等級と等級相当の違いが分かりにくいようでしたので
簡単に説明させていただきます。
耐震等級2または3は、設計段階で等級相当の強度を建物に
付与します。これを事前の申請時に等級2または3で申請します。
その申請に沿って、中間検査・完了検査などの検査時に申請通りの
補強や金物を配置しているかを検査されます。
これに合格することで、適合証明が発行され、長期優良住宅として
認定を受けたり、証明書を発行してもらえます。
これに対して等級相当は設計段階で同等の強度を付与して設計する
まではおなじです。しかし、住宅性能評価機関には申請せず、
正式な認定を受けていない建物です。
そのため、建物としては耐震等級1の建物として検査されます。
断熱等についても同様です。
4月以降、確認申請にも断熱性能の記載が規定されましたので今までより厳格に
規定されてはいます。しかし、ZEH水準相当というのは同等の断熱性能が確保できるように
設計し施工はされているがBELSなどの認定機関で検査・認定をしていない住宅になります。
なぜ、このようなことが起きるのかというと、等級の認定を受けるためには
確認申請等の費用が別途必要になるからです。
注文住宅にしろ分譲住宅にしても住宅のコストは上がっています。できるだけコストを
下げて建築したいのは当然です。
断熱性能に関しては補助金の対象になり、申請してもコスト分はカバーできる場合が
多いですが、耐震等級3単体については特に補助はありませんので注文住宅の場合相当が
多くなります。
依頼する内容にもよりますが、補助を受けるために等級を挙げて申請したのに
補助金より費用がかかるということも起きる場合があります。
また、着工前の確認済書が発行されるまで時間がかかります。
メリットは費用が大きく変わらない中で、他の建物より強度のある建物を
建てることができます。
等級相当の新築やリフォーム施工もしくは購入をする場合は、どのような金物や
工法で等級を確保しているかを説明だけでなく写真などで確認することが大事です。




