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トリプルガラスのデメリット

西浦嘉宏

西浦嘉宏

テーマ:注文住宅

おはようございます。

サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。

「トリプルガラスで高断熱化」など良く聞きますが、本当に必要か
疑問があります。

実は日本全体を分割して地域ごとに必要とされる断熱性を明示した地図があります。省エネ基準地域区分といいます。

省エネ基準地域区分は1〜8の地域に分けられており1が北海道、2〜7は本州・九州、8が沖縄県に指定されています、1に近いほど寒い地域、8に近いほど暖かい地域です。

北海道などの寒冷地や沖縄などの温暖地には必要かもしれませんが
本州中部などに必要かどうかは、その地域地域と効果を確認して
採用していただくほうが良いかと思います。



トリプルガラスのメリットは断熱性が高く、遮音性にも優れます。
そのため、省エネに対する効果が大きく、光熱費の削減に効果が期待されます。

注意点は
初期費用が高い。
日射取得率が下がる
重い。
の3点を主に挙げることができます。

初期費用はダブルガラスの2倍以上になります。部屋の一部だけに取り入れても効果が期待できませんので、すべての窓をトリプルガラスにする必要が出てきます。
光熱費の削減で元は取れると説明を受けると思いますが何年かかるか計算してから導入してしてください。


日射取得率が下がるというのは、室内に太陽の光や熱を取り入れる率のことです。
夏場や西日のきつい面は効果が期待され、室温が上がりにくく、エアコン効率も良いです。
しかし、冬場や光の入りにくい部屋は冬場に光熱費が余分にかかるようになるかもしれません。

サッシが重い。開け閉めするにもかなりの力がいります。
女性や子供方は開閉するのに気合がいるかもしれません。毎日開閉する場所ですとストレスに
なるかもしれません。

4月から建築基準法の改正が施工されました。断熱性能の表示も必要になりました。前述した地域に合わせて断熱性が求められます。大まかな区割りではありますので、すべてに適応されるわけではありませんがデメリットもありますので過剰性能にならないように検討してください



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西浦嘉宏
専門家

西浦嘉宏(建築士・建築施工管理士)

株式会社匠人

2級建築士・一級建築施工管理技士としての豊富な経験を持ち、施主の思いを最大限に汲んだ新築・リフォームプランを提案。技術力の高い職人ネットワークをいかし、高品質の工事を実現する安心安全な施工が強み。

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