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西浦嘉宏プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

脱炭素の動きがさらに加速しそうです。

西浦嘉宏

西浦嘉宏

テーマ:新築 リフォーム

おはようございます。

サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。
住宅に対する脱炭素規制の動きがさらに加速しそうです。



先日の読売新聞によると、
「政府は、建物の建築から運用・解体までの間に排出される二酸化炭素(CO2)量の算出を建築主や建設業者に求める制度の検討に入った。環境に影響を与えるCO2の排出量を可視化することで、建築分野の脱炭素化を図る。3月までに制度化に向けたスケジュールを確認し、2026年通常国会への関連法案提出を目指している。
新制度では、一定規模以上の新築建築物の建築主などに、「ライフサイクルアセスメント(LCA)」として建築物の生涯排出量の算出を求める。材料調達や資材製造から始まり、施工を経て使用、修繕・補修、解体、廃棄物運搬・処理へと続く各段階のCO2を計算する。高炉での鉄製造、車両での運搬、施工・解体などでの重機使用、建物使用時の空調使用などが対象となる。」
引用終わり。
これは一定規模以上の建物を対象にしていますので、一般住宅をすぐに対象にするものではありません。
しかし、いづれ、住宅にも同様の規制がかかるように思います。
今までは日本は他の国と違い、新築を建てておよそ30年後に解体し、建て替えをするような流れが主流になっています。
諸外国では古い住宅に対して歴史的、文化的価値を見出しています。
これは、戦争で何度も壊滅的な破壊を経験しているからともいわれています。
また、最近では環境への配慮が強まっているのも理由の一つと考えられます。

今年の4月に省エネ性能表示が義務付けられます。2030年には現在のZEH仕様が標準仕様に
なる予定です。
昨今の物価高は治まる見込みは感じません。また、仕様をあげていけば建物に対するコストも
上がっていきます。
住宅の設備は日々進化しています。定期的にきちんと管理していれば30年で住めなくなることは
ありません。
「買える家」と「住みたい家」は違うはずです。
もちろん、予算、家族構成、その他、いろいろな条件をクリアーしないといけません。

脱炭素、省エネ、持続可能な社会は大事なことですが、自分が気に入らないものを大事にはしません。大事にしないものは長続きしません。自分や家族にとって、何が大事なのか、優先順位は何かを考えることが住宅計画の第一歩のような気がします。

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西浦嘉宏
専門家

西浦嘉宏(建築士・建築施工管理士)

株式会社匠人

2級建築士・一級建築施工管理技士としての豊富な経験を持ち、施主の思いを最大限に汲んだ新築・リフォームプランを提案。技術力の高い職人ネットワークをいかし、高品質の工事を実現する安心安全な施工が強み。

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