Mybestpro Members

西浦嘉宏プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

制震ダンパーの有効性

西浦嘉宏

西浦嘉宏

テーマ:新築 リフォーム

おはようございます。

サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。

大小にかかわらず地震が頻発しています。
500年に一度と想定されていたような大きさの地震も頻発しています。

今の耐震強度の原則は大地震がきても倒壊しないことを目的に設計されています。
耐震等級1を最低限度として2,3と設定があり、新築では3が標準仕様になりつつあります。
しかし、耐震等級3を取り入れているので安心というわけではありません。

経年劣化を考慮にいれないといけないからです。
新築当初の強度は残念ながら落ちていきます。震度3程度の地震を何度も経験したり、大きな台風などで強い力を受けた場合、家はゆがんでいきます。5ミリもゆがまないと思います。しかし、動いていきます。これを10年・20年と繰り返していくうちに変形やゆがみが出てくることが
あります。
年初の北陸地震でも昨年から頻発していた地震によって建物の強度が落ちていたのではと言われています。


その時の復元性を確保するために制震ダンパーは有効になります。
揺れを吸収することで復元性を確保したりずれを抑制することができます。

どのくらい有効なのかは建物の大きさ・立地・階数で変わりますが平屋の建物以外は有効なようです。
しかしどこにつけても良いというものでありません。


新築の場合は構造計算や確認申請で位置を表記しないといけませんが、リフォームやリノベーションの場合は注意が必要です。
しっかり計算の上で位置を指定することともに基礎や柱・梁などの構造がしっかりしていないと
意味がありません。
現状の診断が何より大事になります。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

西浦嘉宏
専門家

西浦嘉宏(建築士・建築施工管理士)

株式会社匠人

2級建築士・一級建築施工管理技士としての豊富な経験を持ち、施主の思いを最大限に汲んだ新築・リフォームプランを提案。技術力の高い職人ネットワークをいかし、高品質の工事を実現する安心安全な施工が強み。

西浦嘉宏プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

確かな技術と経験で施主の夢を実現する住空間のプロ

西浦嘉宏プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼