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採光について

2024年2月12日 公開 / 2024年2月13日更新

テーマ:注文住宅

コラムカテゴリ:住宅・建物

おはようございます。

サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。

リビングや洋室など、いわゆる居室には採光が建築基準法で義務付けられています。
そのため、必ず窓を設置しないといけません。

窓を大きくすると光を多く取り込むことができるので明るく、かつ大洋の熱を取り込むことができます。半面、夏の熱さも入っていきますので空調に影響を与えます。

最近の省エネ住宅住宅では窓の配置と大きさは非常に大きな問題になります。
窓の断熱性・気密性が上がっていますが、それでも影響が出ます。
一般論では窓の南面を大きくして東西面を小さくすることになっています。
これは冬でも南面から光と熱を取り込み、西日や朝日の不要なものを省くことを目的としています。
私たちの展示場も土地の形状と南面に六甲山があることで西面にしか大きな窓を配置できませんでした。真西から少しずらして建てることはできましたが冬の西日はかなり強く入ってきます。

また、窓は採風にも影響を与えます。気密性・断熱性を考えると窓を開けることは避けますが、それでも検討しておく必要があります。

また、天窓を配置して光を取り込む方法もあります。天窓は直接光を取り込め、法律上、面積を3倍して最高を計算するので効率的です。しかし、天窓は個人的にはお勧めしません。
雨漏れや屋根の劣化の原因になりやすく、何度もリフォームで撤去する工事をしました。

ZEH住宅やパッシブ住宅を検討する場合は窓の効率を検討することが最優先になりますが、生活のズムや家族構成などを検討して配置していく必要があります。

この記事を書いたプロ

西浦嘉宏

確かな技術と経験で施主の夢を実現する住空間のプロ

西浦嘉宏(株式会社匠人)

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