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耐震性の確保について(リフォーム)②

2024年1月5日 公開 / 2024年1月9日更新

テーマ:新築 リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

おはようございます。

サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。


耐震改修工事は大きな費用が掛かります。補助金のある自治体も多いですが
それでもほとんどの費用は自己負担になります。
また、その金額も大きい費用が掛かることがほとんどです。



最小限で補強工事を行うことを考えることも大事です。
家族が集まることの多いリビングや寝室のみを補強する。などです。

大きな地震が起きた際に一番被害が大きいのは倒壊です。二階や屋根が落ちてくることを
防がなくてはいけません。
屋根が重いことが強調されますが、それよりも地震の揺れにより柱が梁から抜ける「ほぞ抜け」や下階の柱が折れることを防がなくてはいけません。




これを、家全体で行うことは大きな費用がかかり、なかなか実現できない方が多いので、
リビングや寝室のみに施工を行い、いざというときに逃げる時間を確保できるようにします。
これは本来の耐震補強の考えから行くと家の一部のみ強度が上がりますので、あまり推奨できるものではありません。築年数の古い建物で緊急避難的に行うのは効果があると思います。
また、以前、ご相談を受けたお宅で、20年前に和室を洋室にして2部屋を大きなリビングに改装した施工をした際、柱を抜いて大開口を確保していました。
構造上の大事な柱ではないのですが、大きな開口は揺れに弱いので補強をしておくほうが安全です。

その他、玄関や掃き出し窓の前にスペースを確保しておき、すぐに外に出れるようにする。
寝室に背の高い家具を置かない。大きな家具は壁に固定するなど、今すぐできることもありますので普段からできることはしておくことが大事です。

この記事を書いたプロ

西浦嘉宏

確かな技術と経験で施主の夢を実現する住空間のプロ

西浦嘉宏(株式会社匠人)

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