照明は雰囲気か明るさか
おはようございます。
サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。
サイエンスホームでは国産桧を構造材に採用しており、住宅のおおよそ85%が国産材と
なります。
自然の材料をそのまま使うので節があります。
しかし、ヒノキの建築というと節がなく柾目の柱のイメージが強いですね。寺社仏閣などで節のある材料はあまり見ません。
これには理由があります。奈良の法隆寺をはじめ、戦前の木造建築においては窓枠も扉も木造でした。そこには当然節がありました。そのような中で特別感や高級感を出すために寺社仏閣では節のない柾目などを使われました。柾目の柱を作るには10㎝ほどの苗木の状態から手をかけないと作ることができません。人の手が大きく加わる人工物です。
人が長い年月をかけて手を加える人工物が高給で手に入りにくいからこそ採用されました。
今は反対です。アルミサッシ、クロスなど住宅には人工物が多く採用されています。そこにそれぞれの違いはありません。その中に天然の節のあるヒノキが採用されていることに価値があります。
木曽の植林で働いておられた方が、「この柱は加工品ね。節が無いもの。」とおばちゃんに言われたと笑って言われてました。
柱一本ごとに表情が違い、時間とともに経年美化していきます。
変化を楽しめるのが天然材料の良いところです。