高気密高断熱しようなのに寒い？

高気密高断熱で住宅を建築したのに寒いのはなぜか。
これはよくお聞きする質問です。ネットでも多く見られます。


もちろん、施工不良が原因ということもありますが、

まず、高気密高断熱だからと言って、何もしなくも暖かいわけでは
ありません。空調による温度管理が必要です。
高気密高断熱の住宅は断熱材や気密設備によって外気の影響を受け
にくくしています。
外の気温が40度でも、室内はその影響を受けにくいというです。
なにもしなければ、季節によって、それなりに室温は上がり下がります。
ですから、空調等で調整が必要です。エアコン等を28度設定にして稼働させ、
室温が設定温度になるとエアコンが1日中動き続けることがなく室温を維持
することできます。これにより電気代を抑えることができます。

気密性・断熱性が低いと室内の温度が外部に漏れたり、外部の温度が
室内に入り、温度管理のためエアコンなどを1日中動かし続けることに
なります。
そして、すべての部屋が一定の温度に保たれるためヒートショックの
予防になります。
デメリットは性能を上げるとコストアップに直結します。地域に合わせて
断熱性能を検討し、過剰性能にならないようにしなくてはいけません。
また、石油ストーブなどの開放型といわれる暖房機を使用することができません。
これは二酸化炭素濃度を下げるために換気が必要なため室内温度が維持しにくいということと結露の原因になるからです。
また、大きなリビングや居室を設ける場合はシーリングファンが必須です。



断熱性・気密性を確保するためには丁寧な施工が必要です。
私たちも、気を遣う工程の一つです。