耐震改修工事は補助金が出ます。
おおきな地震がありました。日本は地震の巣といわれ、海外の研究者の中には怖くて「住めない。」という方もおられるようです。
日本に住むうえで住宅の耐震性は気になるところです。
耐震性とはなにかというと、建築基準法では「建物の中にいる人が外に避難するまでに倒壊しない耐震性能を確保する。」と規定されています。
しかしながら、避難するまで倒壊しないとしても、その後もそこで住む必要があります。その後、住めないようでは設計として問題があるのではないかということで生まれてきたのが耐震等級です。等級1は基準法の10~20%の性能向上、等級2は1の1.25倍、等級3は1の1.5倍の耐震性が求められます。
今は2~3で設計されるのがほとんどではないでしょうか。
このほか、直下率や地盤強度など耐震については検討すべき項目が多くあります。また、熊本地震で倒壊した新耐震建物で施工不良・設計不良が見られたそうです。
建てる前にどのような材料で耐震性を確保するのか確認をしておくことが大事です。
これは、新築に限ることではありません。現状の規定である新耐震基準以前の建物を耐震改修して耐震性を上げるリフォームにおいても重要です。
設計ソフト上で耐震強度の数字を挙げることはできますが実際の施工を考えないと本来の強度が確保できません。数値が上がるからと言って一つの柱に補強金物をたくさんつければビスが何本も入ることになり地震の際にそこから破断するかもしれません。筋交いも節があればそこから折れるかもしれません。
地震はいつ来るかわかりません。他の自然災害についても同様です。できる範囲でできる限りの準備をしておく必要があるように思います。