第12回 お墓参り写真展
お彼岸で三世代揃ってお墓参りに来られていた一番下の世代、
小学校低学年ぐらいのお姉ちゃんと幼稚園児ぐらいの男の子が
掃除をしていた私に話しかけてくれました。
「こんにちは。」
「お!こんにちは。お墓参り?エラいね!」
「ねぇ、お化けっているの?」
正解?というか模範解答を探して
頭をフル回転させてしまいました。
この子たちはお墓参りに来ているのです。
亡くなったお爺ちゃんにお墓の前で話しかけたかも知れない。
語彙がないだけで、亡くなった人=お化け、と言っている
のかも知れない。
だったら居た方がいい。
ただ、そうじゃない場合、お化けは居る=お墓=怖い
という図式にするのは良くないと思うから
居ない方がいい・・・。
そんな事を数秒、考えた結果、
「ここには化けて出るような悪いお化けなんて居ないよ。
ほら見てみ、みんなお花や線香供えてお参りしてるでしょ?
あなたたちもそうしたよね?
お墓の向こうに居る人達はきっと喜んだと思うよ。
いいことをしたね。」と。
結局、居るの?居ないの?
と、突っ込まれないかヒヤヒヤしましたが、
「ふ~ん・・・。」と。
帰り際「ありがとう。今夜、お化けが夢に出てくるようお願いしてみようかな。」
そっちだったか!
子供に学ぶ、です。