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森本薫樹

問題解決型リフォームのプロ

森本薫樹(もりもとしげき) / 一級建築士

株式会社リフォーム計画室

コラム

屋根瓦の点検調査

2012年4月4日 公開 / 2019年7月29日更新

コラムカテゴリ:住宅・建物


今日は神戸市西区で瓦屋さんによる屋根瓦の点検調査です。

昨日は全国的に大荒れのお天気でしたが、今日は一転して絶好の屋根点検日和です。
まずは長~い伸縮式のハシゴで2階の屋根に上がります。

さすがに瓦屋さんは慣れたものでヒョイヒョイと上っていきます。


今回の点検はお客様からのご依頼によるもので、他のリフォームと合わせてお見積もりするための事前調査です。(けっして訪問営業による『点検商法』ではありませんのであしからず…)

『点検商法』とは…「無料で点検します」と飛び込み訪問し、点検後「工事しないと危険ですよ」などと言って不安をあおり、強引に契約を交わす商法。 ※但しクーリングオフの対象ですので契約解除は可能です。
(なかには下から見えないように瓦を割って、「割れていました」と言って工事する悪質極まりない事例も!)

瓦屋さんが影響のなさそうなところで何枚か瓦をめくって状態を確認しています。


現在のところ瓦の割れやズレといった漏水につながる欠陥はありませんが、何枚かの瓦にクラック(細いひび割れ)があるのと、熨斗瓦(のし瓦…屋根の棟の瓦)の一部に早めの補修が必要でしょう、とのことでした。


下から見ただけでは分かりませんが、長い年月のあいだに瓦同士がズレて隙間ができたり、漆喰がはがれ落ちたりして、将来漏水の原因となる現象が潜伏していることが確認できます。

屋根に限ったことではありませんが、建物は定期的なメンテンナスを行うことで劣化の進行を未然に防ぐことができ、結果的にリフォームのコストを抑えることにもつながります。
(劣化が表面化したときには、すでに内部の柱や壁、土台などにまで影響が及んでいる場合があります)


また屋根の上のTVアンテナもかなりサビついており、固定用のワイヤーも所々傷んでいました。
こちらも放置するとやがて劣化が進行し、昨日のような突然の強風で落下する危険性があります。

ちなみに昨日の強風は大型台風にも匹敵するので、『爆弾低気圧』と呼ぶそうですが…


瓦の下の漆喰が変色しているのは、漆喰を何度か塗り直した結果、瓦より出すぎて水が切れなくなったためにカビてしまったとのこと。 こうなると一度漆喰を剥がしてから塗り直さなければいけません。

これらを調査結果報告としてまとめ、お客様へ提出することになります。

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