戸建て住宅耐震リフォーム その9
今週は東灘区でコンクリート打ち放し塀のリニューアル工事です。
築20年以上の戸建て住宅ですが、経年劣化によってコンクリートの表面が傷んできました。
劣化した塀に手を加えて新築時の質感に近付け、さらにその状態を維持できるよう保護を行います。
まずはじめに水による高圧洗浄を行います。
TVショッピングのCMでもおなじみの光景ですが、みるみる汚れが落ちていきます。
またコンクリート表面の以前の補修跡も同時に剥がれていきます。
水洗いが終わって丸1日乾燥させた後、劣化した表面の補修を行います。
高圧洗浄によって剥離した以前の補修跡などを、補修材で平滑に埋めていきます。
次の日はいよいよファンデーションを塗って化粧仕上げを行います。
まずベースの下地色を全体に塗り、その後コンクリートの風合いに近付けるための模様を描いていきます。
このあたりは感覚的な作業になりますので、仕上がりも職人さんの腕(センス?)によって変わります。
お化粧が終わりました。
新築と見間違うほどの仕上がりです。
型枠(かたわく…コンクリートを流し込む箱)のラインも目立たぬよう、忠実に再現しています。
最後にお化粧を末長く保護するために、撥水(はっすい)剤を塗っていきます。
今回はランデックスコートという材料で、表面に薄く膜を張ってコンクリートの劣化(中性化)を防ぎます。
塗ったばかりのときは薄い乳白色ですが、乾燥するとツヤのない無色透明になります。
仕上がりです。
1週間がかりの地味な作業でしたが、好天に恵まれたおかげで予定より一日早く完成しました。
とはいえこれからの季節、熱中症には要注意です。
工事が進みすぎて過労でダウン!ということにならないよう、マイペースで頑張ります…