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無垢(ムク)フローリング見学

森本薫樹

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今日は芦屋にある無垢フローリング専門のショールームへ材料見学&サンプル収集にやって来ました。
お店の名前もズバリ『無垢フローリングドットコム』

以前は芦屋を中心に住宅を手掛けていたのですが、訪問させていただくのは今回が初めてです。

明るい店内の奥にはあらゆる種類の床材サンプルが見やすく展示されています。
また店内のフロアーにも色々なムク材が使われていて、実際のイメージが湧きやすくなっています。


前もって要望を伝えていましたので、おススメの床材を用意してくださっていました。
新築では以前から自然素材のご要望が多かったのですが、最近ではリフォームにも広がってきました。

ムク材は材料によっては傷が付きやすかったり、反り(そり)やすき間が生じたりすることもありますが、既製品にはない木の香りやぬくもり、肌触りや歩行感などムクならではの良さがあります。


樹種によって色目や木目、節の有無や木の特性(吸湿性や耐水性、床暖房対応など)もさまざまです。
1枚の板の幅や長さによってもイメージが異なって見えますし、それが価格にも反映されます。

また表面の塗装仕上げによっても印象が変わります。
同じ樹種でも無塗装とウレタン塗装、またオスモなどの自然塗料を塗ったものではイメージが異なります。


左側がオーク(日本名:ナラ)に自然塗料(オスモのクリアー:透明)を塗ったもので、右が無塗装です。
シミや汚れが付くのを防ぐため、無塗装でご使用される方は少ないですが、第一印象は違って見えます。

なかにはどうしても『木そのもの』が良い!ということで無塗装を選ばれる方もいらっしやいますが、汚れという点に関してはそれなりの覚悟と、できるだけ汚さないような生活の工夫?が求められるかもしれません。


とはいえ、やはりムク材の魅力は『本物の木』であることですので、傷や汚れがつくのは致し方ありません。
むしろそれを「味」として、日ごろのお手入れや経年変化を楽しむ、といった感覚が合うのだと思います。

上はこのお店で一番人気のオークの幅広(150㎜)タイプで、継ぎ目なしの一枚ものフローリングです。
多少の色ムラや節のあるワイルドさが若い方に好まれるようです。(確かに迫力ありますっ)


こちらは同じオークの乱尺(長さがマチマチなもの)フローリングです。
個人的にはこちらの方が好みかな…?(価格も1枚ものに比べると3割ほど安くなります)

基本的には1枚の板の、幅が狭く、長さが短く、なるほど安くなります。
これは材料を切り出して加工する際の余り(ロス)を少なくできるためです。


また最近はマンションにムクフローリングを貼りたい!というご要望も増えてきました。
この場合は下の階への音の問題に注意が必要です。

マンションでは規約で床の「遮音等級」が定められており、それをクリアしないと使用が認められません。
この『遮音マット』をムク材の下に敷くことで、遮音等級LL-45(現在の表記は⊿LL-4)をクリアできます。
※ 実際に採用する場合は、前もって試験データを管理組合に提出して許可を得なければいけません。


ということで、たくさんのムク材サンプルをいただいてきました。
色目の濃い順に、ウォールナット、チーク、オーク、桜、杉、竹、栗、バーチ、パイン、桐!などなど。

すべての樹種が揃っているわけではありませんが、ムク材の質感や好みを感じていただくことはできます。
これだけでも実際に選ぶとなると迷ってしまいそうですが、さらに幅、長さ、節の有無、塗装の種類など…

こだわりのある方はぜひトコトンこだわってみてください!
(トコトンお付き合いさせていただきます)

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森本薫樹
専門家

森本薫樹(一級建築士)

株式会社リフォーム計画室

間取りや内装リフォームの他、住まいの耐震性や耐久性、断熱性など建物の基本的な性能を高めることで耐久年数を上げたり資産価値向上にも尽力。既存住宅の活用していくために依頼主の声から問題の解決を目指します。

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