戸建て住宅耐震リフォーム その6
長田区の戸建て耐震リフォームの解体工事が始まりました。
2階は3室に分かれていましたが、間取りをすべて変更して2室にすることになりました。
まず間仕切り壁を撤去していきます。
壁の中の柱の位置は事前に確認していますので、損傷を与えないよう注意しながら作業を行います。
間仕切り壁の解体と並行して、天井の一部も補強工事を行うために解体していきます。
作業が進むにつれて次々と建物の骨組みが姿を現します。
過去にリフォームで補強された跡も出てきました。
こちらの柱は間取り変更に伴って移設しますので、新たな補強を行うことになります。
こちらは新築当時と思われますが、柱の上部が両側から欠き込まれた「断面欠損」の状態でした。
柱を欠き込む場合、所要断面の1/3を超える場合は補強が必要になりますので、こちらも補強が必要です。
屋根裏部屋に上がる階段です。
かなり無理のある配置になっており、1段目が高さ80㎝もある危険な階段になっていました。
こちらも上り下りしやすい安全な階段にリフォームするため、突き当たりの間仕切り壁を撤去しました。
続きの段をまっすぐに継ぎ足して、階段全体をあと半間(約90㎝)程度伸ばすことにします。
2階のトイレです。
こちらは廊下の床と段差がありましたので高さを揃えてバリアフリーとし、空間全体も広げることにします。
トイレの入口と横の壁を解体してみると、何度かリフォームされた跡が出てきました。
床の構造が何層にも積み重なっているのが分かります。
トイレの床を順に撤去していくと、一番最初の床が現れました。
奥半分は床の構造が異なっていました。 当初は2階にトイレがなかったのかもしれません…
2階の間仕切り壁の解体が完了しました。
端から端まで見渡せるようになり、ようやくリフォームが始まった実感が湧いてきます。
ここからは大工さんにバトンタッチして、補強工事を行いながらリフォームに着手していきます。
明日からは1階の解体工事に着手します。