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戸建て住宅耐震リフォーム その7

森本薫樹

森本薫樹

テーマ:戸建て住宅耐震リフォーム


長田区の戸建て耐震リフォームです。

今日は古い窓サッシを取り替えます。
元のサッシはかなりの年代物で、現在では目にすることのない鍵の形状をしていました。


今回は古いサッシの上から新しいサッシをかぶせる「カバー工法」で改修することになりました。
サッシの面積はひと回り小さくなりますが、外壁への影響がありませんのでコストを抑えることができます。

まず古い障子を取り外し、既存の枠の上から新しいサッシの下地と水切り金物を新設します。


※元のサッシを撤去して新設する場合に「化粧モール」を併用して外壁への影響を減らす工法もあります。


新しいサッシを取り付けます。

今回は1階の他の部分のサッシに合わせて”オータムブラウン”色に統一しました。


準防火地域のため、窓ガラスは防火性能のある網入り型板ガラスです。
サッシ取り替え後、外壁との取り合い部分に止水シーリングを施します。


トイレの小さな窓も新しいサッシにリニューアルします。
こちらも新しいサッシを取り付けるための下地と水切り金物を取り付けて…


新しいサッシをはめ込みます。

窓の改修方法にもいくつかあり、窓ガラスの交換や二重サッシの新設、サッシの取り替えなど、ケースバイケースでお困りの原因(寒さ、結露、使い勝手)やご予算を考慮しながら一番最適な方法をご提案します。


こちらの窓にはアルミ製の小庇を新設しました。
西日と雨の影響を抑えるのが目的ですが、ほんのわずかなことで建物の性能はかなり異なってきます。

最近の住宅は庇がない窓をよく目にしますが、庇を付けることで雨漏りの危険はかなり回避できます。


こちらは逆に、既存の窓をふさいで収納スペースとすることになりました。
採光には不利な条件になりますが、有効面積を確保したうえでプラン(使い勝手)を優先することにしました。


古い障子を取り外して壁の下地を組み立て、断熱材を充填します。


外部側は構造用合板を張って剛性を確保しています。


合板の上からアスファルトフェルト(防水紙)を貼り、既存の外壁と同じサイディングパネルを貼っていきます。

リフォ-ムで窓をふさぐケースは珍しいですが、収納スペースが不足している場合やほとんど有効活用されていない場合などは、適正な採光と換気を確保した上でふさぐという選択肢があることを確認できました。


最後に1階南面のリビングのサッシを取り替えます。
以前に一度改修されていましたが、サッシの開口高さと断熱性能が低いため取り替えることになりました。


こちらは開口面積を広げるため、既存のサッシを撤去して新しいサッシを取り付けました。
断熱ガラスが入ってリビングが快適になり、障子の中桟もなくなったことでスッキリした印象になりました。

ということで、今日は窓まわりのリフォームのお話でした…

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森本薫樹
専門家

森本薫樹(一級建築士)

株式会社リフォーム計画室

間取りや内装リフォームの他、住まいの耐震性や耐久性、断熱性など建物の基本的な性能を高めることで耐久年数を上げたり資産価値向上にも尽力。既存住宅の活用していくために依頼主の声から問題の解決を目指します。

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