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戸建て住宅耐震リフォーム その9

森本薫樹

森本薫樹

テーマ:戸建て住宅耐震リフォーム


長田区の戸建て耐震リフォーム最終回です。

ようやく完成することができました。
今回は工種が多かったので内装関係の工事は省略しています。

正面が新しく架け替えた階段の入口になります。
LDKへアクセスできるように改良し、採光と空調効率を考慮してアクリルパネルの引き戸を新設しました。


リビングには可動間仕切りを設置していくつかの使い方に対応できるようにしました。


キッチンはリクシルの「アミィ」をセレクト。
ワークトップは人造大理石を選ばれていたのですが、折からの豪雪によって工場の操業がストップし、
お引き渡しに間に合わないという事態が生じてしまいました。



そこで急遽ステンレスのワークトップを設置してお引き渡しをさせていただき、工場の操業が再開後に
あらためて人造大理石のワークトップと交換する方法を取らせていただきました。

自然現象とはいえお引っ越しも終えられており、お客さまには大変ご迷惑をお掛けしました。m(__)m


キッチン背面には吊り戸棚と家電収納を新設しました。
家電収納の下はキャスター付きのダストボックスをセレクトしました。


リフォームで意外と忘れがちなのがゴミ箱の配置です。
分別処分が始まってからはゴミ箱の数も増え、キッチンに納まりきらないケースもあります。

ゴミ箱の配置まで計画しておくことで、ムダな移動や置き場所が定まらない煩わしさを防ぐことができます。


階段下の収納スペースだった部分には、お庭に出るためのテラスドアを新設しました。
それによって洗面室から物干しスペースまでの新たな動線が生まれ、家事の効率が格段に向上しました。

またこちらは採風ドアといって、ガラス部分がスライドして施錠したまま外気を採り込むことができます。


2階のラバトリースペースです。
トイレの壁や柱を撤去して構造補強を行い、スペース広げて洗面化粧台を設置しました。

リフォームならではの、実際の暮らし方や家族構成にぴったり合ったプランになっています。


新しく計画したクローゼットです。
あえて奥行きを深く取ることで必要な収納量を確保しています。


お洋服を多く掛けられるとのことで、ハンガーパイプを前後2列に配置しました。
上下にも段をつけることでハンガー同士が干渉せず、後ろに掛けたお洋服まで見えるようになっています。


屋根裏部屋へ上がる階段です。
途中で途切れていて使いにくく危険だったため、壁を移動してスペースを確保して継ぎ足しました。


今回は耐震性や安全性に問題があった住宅に対して、使い勝手や家族構成を考慮しながら様々なプランをご提案し、ご予算も含めてひとつひとつお客さまと検証しながら絞り込んでいきました。
最初のご相談からお引き渡しまで1年近くかかりましたが、様々な中古物件をご一緒に検討しながらこの物件にたどり着き、3ヶ月に及ぶリフォームを終えてようやくお引き渡しすることができました。

敷地条件が厳しく難易度の高い工事もありましたが、無事にお渡しすることができてようやく一安心です。

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森本薫樹
専門家

森本薫樹(一級建築士)

株式会社リフォーム計画室

間取りや内装リフォームの他、住まいの耐震性や耐久性、断熱性など建物の基本的な性能を高めることで耐久年数を上げたり資産価値向上にも尽力。既存住宅の活用していくために依頼主の声から問題の解決を目指します。

森本薫樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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