マンションに無垢フローリングを貼る! その2
須磨のマンション無垢フローリングリフォーム最終回です。
工事の終わりに建具まわりの補修工事を行うことになりました。
まずは傷んだ和室の敷居の再生を試みることにしました。
貼り終えたばかりの新しい杉板と、表替えを済ませたキレイな畳に挟まれてかなり傷が目立ちます。
最も簡単な方法はペンキ塗りですが、傷みやすい場所ですので将来余計に傷が目立つことになります。
そこで大工さんに無理にお願いして、敷居の表面をカンナで削ってもらうことにしました。
既に設置してある敷居をカンナで隅々まで削るのは難しく、どうしても新築のような訳にはいきません。
片面を削り終えました。
まだ手をつけていない左側と明らかに色が変わって、本来の白木の色に近付いてきました。
敷居の側面にもカンナを当て、なるべく全体が均等に削れるように作業を進めていきます。
コーナーの一番傷んでいた部分はノミで少し大きめに面取りをします。
最後に白木用の保護塗料を塗って仕上がりです。
敷居補修完了です。
新築当時の材料ですので新品とまではいきませんが、ほとんど気にならないまでになりました。
続いて扉の補修です。
リビングの扉表面の化粧シートに傷がついて、部分的に剥がれてしまっていました。
こちらは「ダイノックシート」という塩ビ樹脂シートを上から貼ることでリニューアルしました。
様々な色目が選択できますので、現状に合わせて同じ色の木目を選んで貼っています。
ということですべての工事が完了しました。
ホールへと続く一直線の廊下は長さがあって、より一層無垢の良さが引き立ちます。
今回はトイレの床にも無垢フローリングを貼らせていただきました。
杉の香りがほのかに漂い、リラックスできる空間に生まれ変わりました。
北側の洋室はカーペット敷きからのリフォームです。
断熱工事を施したことでより吸湿効果が期待できそうです。
リビングにはリフォームに合わせて新調された家具が入りました。
杉の香りがほのかに漂う「無垢ならでは」のダイニングです。
杉は柔らかく傷が付きやすいため、家具の下にはフェルトやクッションを貼って保護しています。
これから時が経つにつれてアメ色に変わっていくことでしょう。
将来メンテナンスにお伺いするときが楽しみです。