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マンションに無垢フローリングを貼る! その3

森本薫樹

森本薫樹

テーマ:マンション「無垢フローリング」リフォーム


須磨のマンション無垢フローリングリフォーム最終回です。

工事の終わりに建具まわりの補修工事を行うことになりました。
まずは傷んだ和室の敷居の再生を試みることにしました。

貼り終えたばかりの新しい杉板と、表替えを済ませたキレイな畳に挟まれてかなり傷が目立ちます。


最も簡単な方法はペンキ塗りですが、傷みやすい場所ですので将来余計に傷が目立つことになります。

そこで大工さんに無理にお願いして、敷居の表面をカンナで削ってもらうことにしました。
既に設置してある敷居をカンナで隅々まで削るのは難しく、どうしても新築のような訳にはいきません。


片面を削り終えました。
まだ手をつけていない左側と明らかに色が変わって、本来の白木の色に近付いてきました。


敷居の側面にもカンナを当て、なるべく全体が均等に削れるように作業を進めていきます。


コーナーの一番傷んでいた部分はノミで少し大きめに面取りをします。


最後に白木用の保護塗料を塗って仕上がりです。


敷居補修完了です。
新築当時の材料ですので新品とまではいきませんが、ほとんど気にならないまでになりました。


続いて扉の補修です。
リビングの扉表面の化粧シートに傷がついて、部分的に剥がれてしまっていました。


こちらは「ダイノックシート」という塩ビ樹脂シートを上から貼ることでリニューアルしました。
様々な色目が選択できますので、現状に合わせて同じ色の木目を選んで貼っています。


ということですべての工事が完了しました。
ホールへと続く一直線の廊下は長さがあって、より一層無垢の良さが引き立ちます。


今回はトイレの床にも無垢フローリングを貼らせていただきました。
杉の香りがほのかに漂い、リラックスできる空間に生まれ変わりました。


北側の洋室はカーペット敷きからのリフォームです。
断熱工事を施したことでより吸湿効果が期待できそうです。


リビングにはリフォームに合わせて新調された家具が入りました。


杉の香りがほのかに漂う「無垢ならでは」のダイニングです。

杉は柔らかく傷が付きやすいため、家具の下にはフェルトやクッションを貼って保護しています。
これから時が経つにつれてアメ色に変わっていくことでしょう。

将来メンテナンスにお伺いするときが楽しみです。

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森本薫樹
専門家

森本薫樹(一級建築士)

株式会社リフォーム計画室

間取りや内装リフォームの他、住まいの耐震性や耐久性、断熱性など建物の基本的な性能を高めることで耐久年数を上げたり資産価値向上にも尽力。既存住宅の活用していくために依頼主の声から問題の解決を目指します。

森本薫樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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