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森本薫樹

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森本薫樹(もりもとしげき) / 一級建築士

株式会社リフォーム計画室

コラム

洗面・浴室リニューアル

2012年6月21日 公開 / 2020年5月20日更新

テーマ:洗面・浴室リニューアル(在来工法)

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 浴室 リフォーム


約2ヶ月ぶりの更新です。

先月末に自宅を引っ越したのですが、その準備と手続きに加えて仕事が休む間もない忙しさで、体力と気力を使い果たしてしまい、ブログの更新は完全に後回しになってしまいました…
その間にも2件のリフォームがほぼ完了しましたので、後日UPさせていただくことにします。

約20年ぶりに須磨区に戻ってきました。
名谷駅周辺もマンションや商業施設が増え、当時と変わらない「活気」というか人の多さに驚きました。
『須磨パティオ』も年々改良を重ねており、とても30年前の施設とは思えない完成度の高さです。


ということで、先週から須磨で戸建て住宅の水廻りのリフォームが始まりました。
鉄筋コンクリート造3階建ての個人住宅で、2階にある洗面・浴室をリニューアルします。

トイレと一体になった洗面室の隣に、ユニットバスではなく「強化ガラス+タイル貼り」の浴室です。
使用材料は高価で十分な美しさを保っていますが、1階への水漏れのため全面改修することになりました。


1階の天井裏です。
排水管とその周辺のコンクリートのひび割れから水漏れした跡が見られます。
上階の防水層が破断しているのはほぼ間違いないと思われますが、配管にも問題がないかを調査します。

年数が経過した住宅やマンションで問題となるのが、「構造」と「設備」です。
どちら普段は内装等に隠れて見ることができないため、欠陥が症状として現れるまで放置されてしまいます。


まず洗面化粧台を解体撤去しましたが、なんとその下に10㎝以上水が溜まっていました!
まったく想定外の現象でしたが、これでは水漏れが起きても何の不思議もありません。(写真左端)

状況が確認できたところで、壁や床に埋め込まれている給水管に注意しながら撤去作業を再開します…


床のタイルと下地のモルタルを撤去していくと…(当たり前ですが)水が室内に広がってきました。
これだけの量の水が溜まっていたということは、防水層が破断しながらもある程度は機能していたようです。


それにしても水を含んだ大量の解体ガラを2階から運び出すというのは、改めてとても大変な作業です。
解体作業は2日間とも雨でしたが、実に200袋以上の解体ガラが搬出されました。


ゴムシート防水層のジョイント部分です。
完全に口が開いて水が入っています。

一般的にこういった場所(下階に部屋がある浴室等)では、ゴムシート防水よりも信頼性の高い「アスファルト防水」を用いるのですが、当時何らかの制約があって選択できなかったのかもしれません。



ようやく解体が終わってスッキリしました。
給水・給湯配管の一次改修も終わり、これから新しい防水を行うための「下地づくり」が始まります。

ところで、中央に見えている黄色のパイプはいったい何でしょうか…?(次回へ続く)

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