実用新案権の抵触について
特許表示の意味について、お客様からよくご質問をいただきます。
特許表示とは、商品そのもの、あるいは商品・ サービスに関連付けられた媒体に,他者の参入を牽制したい技術や顧客に独自性を訴求したい技術について特許出願中又は特許登録済みの表示をすること、と概ね定義されます。
お客様からのご質問には、特許表示をして意味があるかどうか、という点が殆どです。
それは、特許表示の性質上、特許表示をしたものの、どの程度、顧客や競合他社に効果があるのか、又は、あったのか、
というフィードバックを、顧客や競合他社から得難い、というところがあると思います。
そういった背景から、特許表示に本当に意味があるのか、と聞かれます。
私としては、もちろん、「特許表示に効果がある」と即答しています。
実際、特許表示の効果は、目に見え難いものですが、
私のお客さんを通じて、特許表示によって顧客獲得や事業拡大の効果を感じているからです。
特許表示について、研究を調べますと、
会津大学短期大学部産業情報学科経営情報コース
特許表示が 消費者の 購買意欲に与える影響
というタイトルで、2021年度卒業研究論文が出されていました。
https://www.jc.u-aizu.ac.jp/news/management/gr/2021/12.pdf
特許表示にも、メリット、デメリットがあります。
メリット
・顧客に独自性が高いことを訴求し、宣伝広告的な役割を担うことができる
・独自性の高い技術をアピールできる
・特許技術を備えた商品などを開発した企業は優れた技術を有すると認知させ、ブランド形成機能を獲得することができる
・広告宣伝効果として、購買意欲に影響を与える(促進される)
・特許表示されている商品は優れた技術が搭載されているため、利便性や実用性に繋がり、再購入を促す可能性がある
・侵害予防、損害賠償する際に有利
デメリット
・製品の詳細スペックが知られる
・労力及びコストが必要
・虚偽表示のリスクがある
お客様には、是非、特許表示のメリットを体感してもらいたいと思っています。