スイング（内科）・クラブ（外科）の両面から指導する“ゴルフのお医者さん”（2/3）

ゴルフ工房で研究を重ね、スイングとクラブの関係性を理論的に分析

深田さんがゴルフに興味を持ったのは、大学卒業後に勤めていた広告代理店を辞め、とあるゴルフ用品の輸入代理店に転職したことがきっかけでした。クラブによって特徴が違うのはなぜだろうと思い、ゴルフ工房を訪れてクラブを分解し構造を調べるなど、自らさまざまな研究を積んだそうです。

「そのうち、同じクラブを使っていても人によってスイングが全く違うことに気づいたのです。私自身、学生時代ラガーマンだったこともあり、筋肉の動かし方など体のメカニズムについてはある程度知識があったので、そこから体の動かし方とクラブの関係性を研究するようになりました」。

深田さんは工房で数年修業を積んだのち、独立開業してオーダーメイドのゴルフクラブショップ「オーシャンクラブ」をオープンしました。しかし、いくらその人の体に合ったクラブを作っても、スイングができなければ宝の持ち腐れになってしまいます。そうした理由から、ゴルフレッスン教室「オーシャンゴルフアカデミー」も並行して始めることになったそうです。

「コンピュータに例えるならクラブはハードウェア。でもソフトウェアが入っていなければ使いようがありません。スイングを教えるということは、要はハードウェアにソフトウェアをインストールするようなものです」。

そう語る深田さん。教室では、初心者に対する基礎的な指導はもちろん、プロのスイングを直すこともあるそうです。

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