トータルに学習をデザインする「でこぼこ分析→能力を発掘→学習方法を最適化」
何か新しいことを始めるときってワクワクしませんか?夢語りって楽しいですよね。こんなことやってみたい、あれはどうかな?って考えたり、アイディアのおしゃべりをしているときが実はやる気がみなぎるピーク。そして、いざ行動に移そうとするとなかなか重い腰が上がらない、手も動かない。そしていざやってみると形にならない、すぐに飽きてしまう、そんな経験は誰にでもあると思います。
何かを実行する、やり遂げるって本当に大変なことだとつくづく思います。だからやらない、飽きるって自然なことだと思うんですね。やらなくて、やれなくて当たり前。三日坊主なんて言葉があるぐらいですから。なんかストイックにやらなければ!みたいな価値観が蔓延していますが、ストイックに猛進できる人なんて稀有な存在です。自分一人で簡単にできるんだったらコーチングもパーソナルトレーニングもきっとこんなに流行りませんから…。
ただ、これが子どもの勉強になると様相が変わってくるんです。親は子どもが毎日宿題して当たり前、毎日勉強して当たり前と思っていて、そんな風潮というか、妄信?迷信?があって、本当にそれは当たり前なのか???といつも疑問に思っています。
私を使って例え話を一つ。私は一応英語の先生なので、毎日英語の勉強をします。英語って筋トレのようなもので、(私の場合)数日サボると明らかに発音が悪くなるし、流暢さも損なわれるし、ちょっと読まないと読むのが面倒になるし、いい加減英語の勉強にうんざりすることがあります。しかもやってもやっても知らない単語と、知らない発音と、知らない文法と、知らない表現と、次から次へと出てきます。まだあるんかぁ~い!ってツッコミながら心が折れては戻りを繰り返します。英語話者が第二言語を勉強しないのは不公平だ~!!!とか意味不明な八つ当たりもします。それぐらい毎日勉強するって大変です。だから、子どもたちが毎日宿題するだけでも本当に尊敬します。どれだけ疲れてても、YouTubeを見たくても、ゲームをしたくても、手を止めて宿題するんですよね。私だったらさぼりたくなります。だから宿題をした!って報告してくれる子どもたちには本当にえらいなぁと思って手放しで褒めてあげるんです。
お父さん、お母さん、子どもたちが毎日宿題する、勉強するって大変ですよ!自分は子ども時代ちゃんと宿題をやっていた!って訴えるお父さん、お母さんも多いですが、もしかすると子どもの頃にちゃんとやれていたお父さん、お母さんたちは「言われたことをこなす」ことが得意なタイプなのかもしれません。真面目でコツコツするタイプです。それはそれでとても素晴らしいことで特技の一つと言えます。でももしかしたら子どもは「自分の好きなことはとても頑張れる」研究肌とか、「毎日コツコツは苦手だけど、度胸があって自分で考えたことは実行する」行動派とか、「その一瞬に力が沸いて、人前でのパフォーマンスに動じない」強メンタル派かもしれません。自分と違うタイプの子どもと折り合いをつけるってなかなか難しいですが、自分の姿勢を肯定するのであれば、子どもの姿も認めてあげましょう。毎日宿題するのは難しいものであって、まずは子どもが宿題をする=子どもはとても頑張っているのだと認めて褒めてあげてほしいと思います。子どもはきっとキラキラした笑顔になって、自分を誇らしく思うことでしょう。親から褒められた子どもはそうやってコツコツと自信を積み上げていきます。親からの褒め言葉はそれ以上のないやる気薬になること間違いなしです!