<NEW!>2月に新長田子ども教育サポートラボがOPENします!
今年コラム初投稿となります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年コラムを書き続けると宣言したのにもかかわらず執筆が滞ってしまいました。もう少し頻度を上げてコラムを書いていきたいと思っているのですが、思っているだけではなく実行しなきゃだめですね…(反省)。
さて、今日は子どもの勉強のつまずきの中で何に注意すればいいのか、そのポイントについてお伝えしたいと思います。子どもが勉強ができないとわかっていても、低学年のうちは「まだ小さいからこんなもの」「いつかできるようになる」「やっていないだけ」「様子見しよう」と子どもの状態を傍観しがちです。でも、つまずきポイントを知って子どもを観察するだけで、今学習支援に取り組むべきなのか、様子見していいのかがわかるようになります。そこで今日はどこにつまずきがあれば黄信号なのか、一目でわかるチェック項目をご用意しました。
【これらのつまずきがあればすぐに学習支援を始めよう!チェック項目】
※対象は普通級在籍のお子さまです
<1年生3学期>
[国語]
・ひらがなが書けない
[算数]
・10までの数が数えられない
・「前から3人」と「前から3人目」の区別がつかない
・10までの足し算、引き算ができない
<2年生3学期>
[国語]
・カタカナが書けない
・小さな文字や伸ばす音が読めない、書けない("きゃきゅきょ"や"がっこう"など)
・漢字の意味ではなく、音で当て字を書いてしまう(黄色→気色)
・漢字の書き順が覚えられない
[算数]
・繰り上がりの足し算、繰り下がりの引き算ができない(例:7+8、15-9)
・かさが比べられない(容器の違う水の量など)
・時計がよめない
<3年生3学期>
[国語]
・百字帳のマス目に漢字を書けない
・百字帳の宿題時にひどい癇癪を起こす
[算数]
・掛け算の九九を完全に覚えていない
・長さ(cm、m)、かさ(L、dl、ml)の単位が理解できない
・お金が数えられない
これらの中で「あるある!」となった方はぜひ今すぐ学習支援を受けられることをお勧めします。一般的な塾ではつまずきを分析したり、文字の基礎や数の概念を教えてもらうのは難しいかもしれません。心理と教育の専門職が講師となっている学習教室・塾で手厚いケアをしてもらうと良いでしょう。
☆落とし穴!
1.「国語の教科書が読めている(音読できる)」だけでは国語の力が本当についているのかどうかわかりません!
なぜ?
→一度読んだ文章をなんとなく覚えてしまっているからです。一度読んだ(聞いた)文書を二回目、三回目にスラスラ読める。これは読めているように聞こえてもただ「読んでいるだけ」の場合があります。音読が100%無意味ということではありませんが、1ヵ月後に同じ文章を読むと読み方がたどたどしくなっていたり、ことばや漢字を忘れてしまっている場合は、ことばの意味理解、文章理解ができていない可能性があります。
2.「掛け算の九九は得意だから計算は得意!」ではない
なぜ?
→掛け算は音やリズムで丸暗記できるので、算数が苦手な子どももつまずきが少ない単元です。大切なのは基礎の足し算、引き算。合わせていくつ、どちらが多い、繰り上がり・繰り下がり、大きな数につまずきがあると3年生以降の算数の授業が難しくなります。
そして最後に重要なポイントをもう一つ。あまりにも宿題を嫌がるときはその宿題はお子さまに合っていません。難しすぎるということです。上記のつまずきポイント+お子さまの発達の状態と照らし合わせて適切な学習課題に取り組むのが子どもの学力を上げる一番の近道です。