凡人と変人の組み合わせは、最強のバランス
発達障害児を育てるのは本当に大変なことです。お父さんもお母さんもわからないことだらけで毎日が戦いです。些細なことで夫婦間がギスギスしたり、お父さんもお母さんもクタクタに疲れ果ててしまっていることもよくあります。
まちるどの名前はMother(マ)=母、child(チルド)=子を由来としています。当初、育てにくい子どもの子育てで孤立する母と生きづらさを抱える子どもたちを支援する目的として設立しましたが、現在は家族支援に移行し、お父さんも兄弟も家族全員が支援対象となっています。
母と子だけをサポートしても家に帰るとお父さんがいて、兄弟がいて、家庭の中でいろんなことが起こり、影響して支援がなかなかうまく機能しないことがあります。誰が悪いわけではありません。家族といえでも個人の集まりなので、感情がぶつかり合ったり、意見が違ったりして当然です。ただ、発達障害児を育てる家庭の場合、夫婦の足並みがそろわないとなかなか明るい兆しが見えてこないのも事実です。
そこでお父さんにも加わってもらって、兄弟の理解も得て、家族丸ごと支援をして家庭生活の質向上を目指すようになりました。そして今現在、お父さんの相談室ご利用率も高く、多くのお父さんが少しでも協力できることはないかととても熱心に通ってくださっています。そんな真摯な親御さんの姿を見ていると生徒さま、また家族全員の笑顔を願わずにはいられません。
まちるどの相談室は保護者さまのご希望をお聞きする場所、また、悩み、不安を吐き出す場としてご利用いただいています。
私たちは以下の二つのことを念頭に相談をお聞きしています。
①子どもに願う将来像を保護者さまに丁寧にヒアリングし、子どもの現状とをすり合わせながら家族全員の希望が叶うように学習・生活調整を行う
②保護者さまの日ごろの心配を私たちに託すことで保護者さまが前を向けるお手伝いをする
この二つが私たちの仕事です。まちるどから何かを提案するときは保護者さまからご質問があったとき、改善のアドバイスを求められたときのみで、原則保護者さまの意向に沿って学習支援、家族支援を進めていきます。そのため私たちが無理難題なプログラムを押し付けたり、保護者さまの意見を退けたりするようなことはありません。どうぞ安心して相談室をご利用くださいませ。
お父さん、お母さん両方の協力があると子どもの特性理解も早く、また家庭での事情もわかりやすいため、結局はそれが子どもの支援に直結し、成果が上がりやすくなります。思い立ったら今、ぜひ夫婦そろっての来室をお勧めします。