【安心低価格】1/7(土)第1回学習障害相談会を実施します
私たちは、子どもが勉強できないと訴えるお母さんたちに「子どもさんはちゃんと見えていますか?ちゃんと聞こえていますか?」と尋ねることがあります。視力や聴力の確認をしているのではありません。見えているもの、聞こえているものが頭の中でどう認識され、処理されているのかを知るための質問です。目で見えたもの、耳で聞こえたものの脳内処理はとても複雑です。そのどこかに困りごとがあると学習や社会生活に支障が出ることがあります。
では実際に、見えていても聞こえていても処理ができないとはどういうことなのかを体験してみてましょう。
<視覚体験>
下の画像はアラビア語です。これを書き写してみてください。視力的には問題なく見えているはずなのに、とても難しくありませんか?
<聴覚体験>
・walk - work
・cars - cards
・ear - year
・wander - wonder
これらのペアの音を聞き分け、言い分けることができますか?全ペアとも同じ音のように聞こえるかもしれませんが、左と右の音は違います。(特にwalk-work は文脈からも判断することが難しく、Did you work today? と言ったつもりがDid you walk today? と間違えられるのはよくある話です)
見る、聞く、両方において日本語でも同じようなことが起こりえます。母語だからと言って勝手にまたは自然に話したり読めたりできるようになるとは限りません。もしお子さまが書いた文字の形がおかしい、先生の指示がわかっていない気がするなど、何か気になる点がある方はぜひご相談ください。できるが増えるためには適切な支援を受ける必要があります。
私は大人の英語発音矯正指導もしていますが、「ちゃんと発音してください」とは絶対に言いません。
ちゃんとやりなさい!は禁句です。なぜできないのかを一緒に考えてあげるようにしましょう。
(まちるどfacebook記事2021/7/22より一部転載)