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清水正樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

62 為替と価格決め(輸入品の支払い方法によるトータル費用の比較)

清水正樹

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テーマ:海外調達

今回もこちらのコラムに目を留めていただき有難うございます。
 私のコラムを初めてお読みくださる方は【61 為替と価格決め】からお読みいただくことをお勧めします。

では。

USD ⇒ 日本円 の換算

便宜上「変換レート」としましたが、輸入業者(代理店)は「社内レート」と呼びます。
大半の企業では「社内レート」は社外秘扱いで、表に出てくることはありません。

支払い方法と総額の違い

具体的な数字を使って支払い方法と支払総額の違いを表にまとめました。

「部品を注文する」ときの情報を以下のように仮置きします。
  ・部品単価(USD表示) $10.0- / (円表示) ¥1,500.0-
  ・注文数量      :1,000個
  ・カード決済日の為替 :¥142.0- ※送金時の為替はTTSレート
  ・通関日の為替    :¥145.0- ※荷物が日本に到着して通関する日の為替
  ・クーリエ通関手数料 :¥1,100- ※輸入消費税の立替払い(消費税100円含む)
  ・円の送金手数料   :¥300-  ※各社優遇レートによって違うと思います
  ・外貨送金手数料   :¥5,500- ※国内でもUSD送金できます
  ・カード外貨手数料  :2.5%   ※カード会社によって違うので要確認
1
 支払方法を変えると支払総額に差が出ます

支払方法の違いは、『為替リスクを売り手と買い手のどちらが負うか』という問題です。

先のコラムでも触れました。
部材単価の引き下げだけがコストダウンではありません。
今回の「支払方法の変更」のように、部品代金を支払って部品が手元に来るまでの総支払額が少なくなっていないとコストダウンになりません。

「部品」に捉われることなく「物流コストを含めた総額」という括りで安くするのが真のコストダウンだと考えます。

ここまでの直近2回分のコラムを総括して次のコラムへ接続します。

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清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

基板から最終梱包まで、特に加工品に精通しており複数の仕入れ先を使ってコストダウンに貢献します。加工内容によっては日系海外工場を利用します。国内外企業との取引先は20年を越えています。

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