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海外調達で起こること 1 < クーリエの国内配達 >

清水正樹

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テーマ:海外調達

通関してからが遅いという不満

海外取引にトラブルはつきものです。それに、なんかだなぁ↷と思うこともたくさんあります。
そうしたことを上手く回避して、ストレスなく受け取り完了させることが肝要です。

今回は、クーリエの国内配達のことを書きます。 ※リンクは以前のコラムです。
  
航空貨物・海上貨物も、こんな感じで進みます。

  到着(空港・港)
   ↓
  通関前の保税倉庫(保管エリア)へ移動
   ↓
  通関審査
   ↓
  搬出(国内倉庫)
   ↓
  配達

船便は、降ろしたコンテナを保税倉庫に移動させ、パレットを引っ張り出して通関審査を待つといったわりとのんびり作業が進むイメージです。
貨物船が着岸してから2、3日後に配達が始まるスピード感です。
 
問題はクーリエです。
急ぎ案件が多いにもかかわらず、通関してからが遅いんです!!
最近街中でFedExやDHL、UPSのロゴ入り配達車を見かけるようになりましたが、地方では見かけません。

何故か?
 クーリエは全国に配達網を整備していません。
   ↓
 自社配達エリアと国内運送業者に委託するエリアがあります。
   ↓
 当社がある姫路市内では、
  ・DHLなら佐川急便、
  ・FedExは自社便(社内事情で日本郵便、ヤマト便に委託することがある)、
  ・UPSなら福山通運  が配達に来ます。

 クーリエは外資系企業ゆえに完全週休二日です。
     ・クーリエが配達するエリアでは週末、祭日に配達されない。
     ・国内業者へ引き渡したあと、その問合せ番号が分からない。
     ・国内業者へ引き渡す時に一日ロスが生じる。
  急ぎの場合、何も手を打てません。
  ※ただし週末までに国内業者に引き渡しされていれば、休祭日でも配達可。(事前相談必要)

急ぎの空輸は、
  クーリエの選択と現地発送日(latest shipping date)のコントロールが必須です。

※私たちが立ち入りできない空港エリアにFedExとかDHLとペイントされた倉庫が見えます。
 あれらが保税倉庫です。

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清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

モノづくり企業向けに戦略的な調達・購買をサポートします。生産管理、品質管理、間接部門の業務効率化に精通。それぞれの現場で最適な進め方を提案し、キャッシュフローの改善につなげます。

清水正樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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