月をめでる

辻村豊

辻村豊

テーマ:日々雑感

皆様方、お世話になっております。日々雑感を綴っております。

中秋の名月

10月6日は中秋の名月でした。
『「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことです。中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと言われています。日本では中秋の名月は農業の行事と結びつき、「芋名月」などと呼ばれることもあります。』とあります。
(国立天文台 ほしぞら情報2025年10月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/10-topics01.html

月をめでることは中国から伝わったようです。その中国に月にまつわる名曲があります。そのことについて、今回から2回に渡って、35年前のエピソードを交えながら申し上げようと思います。

突然の呼び出し

大学3回生の時でした。突然掲示板に『部屋に来るように 中島』とありました。当時、品質管理という授業を受講していて、中島先生(故人)が担当でした。中島先生は元々紡績機械工学が専門でしたが、次第に生産管理にも興味を持ち、いつしか生産管理がメインになっていました。その関係で、後年、私も生産管理学会で拙いながらも発表しております。
(ベンチャーラボラトリーの一私見 (生産管理_1998 年 5 巻 1 号 p. 86-89))
https://smooooth9-site-one.ssl-link.jp/banyokagakukenkyusho230710/uploads/blog/14/65784656c83d314.pdf

中国へ連れて行く?

中島先生の部屋へ行ってみると、『中国の大学でも授業をやっている。来年行くときに一緒に行かないか?』と誘われました。理由として、私が授業のレポートに『NHKのラジオ講座と留学生を捕まえて中国語を学んでいる。』と書いたことでした。言い換えれば、たったそれだけの理由で、一学生を遠征に連れて行こうということでした。とにかく中島先生は非常に器の大きい先生で、研究室には他で断られた問題アリ?の学生や大量の留学生が溢れていました。更に、正月には留学生を自宅へ呼び、日本のお正月というものを披露したり、そんな大胆な大学の先生は後にも先にも出会ったことがありません。

4つの大学を訪問

そして予定通り、次の年、二週間ほどかけて中国の4つの大学を訪問しました。私も全ての大学で『日本の学生生活』という題で講演をしました。
また、ビデオカメラを持参して1つの作品にしました。冒頭にプロローグを設け、ざっとこんな感じでした。
(プロローグ)

ハーモニカを演奏

また、『講演をするということは、何か芸もしなければならない』を思っておりましたので、いささか得意なことは音楽となり、ハーモニカを持参しました。たまたま絶対音感なので、ちょっとした曲なら即興で演奏ができました。
(絶対音感?相対音感?)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5159714/

あの曲が大受

ハーモニカは講演後のみならず昼食会や夕食会でも演奏しました。
NHKの中国語テキストに載っていた『草原情歌(在那遥远的地方)』や『康定情歌』も演奏しました。しかしながら、名曲であるにもかかわらず、古すぎたのか?あまり反応は良くありませんでした。

なお、康定情歌の歌詞には『月亮弯弯(月が曲がる⇒三日月⇒三日月が出た出た)』とあり、『中国でも月を見ることが非常に好まれている』ことが、この歌からもわかります。

そんな中国の曲がイマイチだった後で、日本のあの曲を演奏したのですが、どこでも大受!大合唱となりました。

なお、私はビデオを撮影する側でしたので、ほぼ自らの姿を写すことはありませんでした。唯一、浙江絲綢工学院(現浙江理工大学)という大学での昼食会において写してもらえました。
当時、『交響楽団』という大学のクラブに所属していましたが、最後まで初心者扱いされて終ぞ『交響曲』なるものには出ることができず、非常に落ち込んでおりました。(被害妄想もありましたが…)
(ああ交響楽団!)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5159094/

そんな中、ハーモニカ演奏の成功は『大感動を巻き起こした演奏!』『交響楽団のどのメンバーにもできない芸当!』などと勝手に思い、全てを取り戻した気になっておりました。(笑)

そんなこんなでしたが、中国滞在中に一本のカセットテープを入手しました。そこに月にまつわる曲が収録されていました。そのことについては、また改めて申し上げようと思います。

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辻村豊
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辻村豊(技術コンサルタント)

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