人を批判しない
海外の会社と契約
少し前に海外の会社とちょっとした契約書を交わすことがありました。
その会社をA社、所在地をB国としておきます。
契約書ですから、問題が発生した場合の裁判のことも書かれています。
A社とは特に問題もなく、これまでも、そしてこの先も裁判になるような問題が発生する確率はほぼゼロと言えます。
それどころか、前職以前においても、国内ばかりでしたが、これまで裁判になったことはありません。
ただ、そこは契約書、たとい可能性は低くても、しっかり書かれてあります。
たとい可能性は極めて低くても
A社との契約書には、もし裁判になったら、『B国の法律に従い、裁判所もB国内』となっていました。
これは大変です。
そもそも法律というものが難解な上に、B国の法律となれば、その国の言語もわからない上に、こちらの想像を越える何かが書かれている可能性もあります。更に裁判となれば、B国へ何度も行かなければならなくなります。
司法書士の先生にも相談しましたが、『この部分は非常によろしくない』ということでした。
しかしながら、A社はあくまでも『B国の法律に従い、裁判所はB国内』を押して来ました。
何とか五分五分に…
いろいろ考えました。
そこで思い付きました。
まず、裁判になる可能性は極めて低いことについてです。
裁判はあくまでも最後の手段であり、それまで問題解決に最大限の努力をお互いすることを契約書の中に入れました。
そして、最悪裁判になった場合、『弊社が訴える場合はB国の法律に従い、裁判所もB国内で行う』が、その一方で『A社が訴える場合は日本国の法律に従い、裁判所も弊社の最寄りの裁判所』という案を提示しました。
A社もすんなり受け入れ、無事に契約を結ぶことができました。
A社としても、裁判は全くの想定外で、ここが意外にも良い落としどころだったのでしょうか?
裁判所の場所に関しては、東京と地方のように、国内における契約書でも横展開できそうです。
いずれにしても、もめ事はない方が良いに越したことはありませんが…